ヤマハ アリウス全4機種違い比較レビュー【YDP-145/165/S35/S55】

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・子どものレッスンで必要だけどいつまで続くか不安
・昔ピアノを習っていたので大人になってからまた趣味でピアノを始めようかな
・なるべく置き場所を取りたくない、でも専用スタンドは欲しい
・予算10万円台で電子ピアノを探している

そんなアナタにおすすめの電子ピアノがヤマハのアリウスシリーズです。

楽器屋店員のyamaがアリウスシリーズの特徴とデメリットと、記事の後半でYDP145, YDP-165, YDP-S35, YDP-S55の全4機種の違い比較と選び方を詳しく解説します。

YAMAHA アリウスシリーズレビュー

アリウスシリーズは据え置き型電子ピアノで10万円台の価格と安心のヤマハ品質。
価格と性能のバランスに優れ、子どものレッスン自宅練習用にも大人の趣味用にもおすすめ。
シリーズ全4機種は
①大きさ
②音・弾き心地
③価格で選べばOK。

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目次

YAMAHAアリウスの特徴

①:最安のヤマハ製据え置き型電子ピアノ
②:CFXサンプリング音源+VRM Liteによるピアノサウンド
③:グレートハンマー鍵盤とペダルの生ピアノ由来の弾き心地
④:無料アプリ「スマートピアニスト」対応

特徴①:最安のヤマハ製据え置き型電子ピアノ

アリウスシリーズは据え置き型電子ピアノで、ヤマハブランドで最も安いシリーズです。

88鍵盤の電子ピアノとしてはもっと安いPシリーズがありますが、これらはスタンド・3本足ペダルは別売りです。PシリーズのベストセラーモデルP-125(60,500円)とスタンド+ペダル(13,200円+7,700円)なので、揃えると市場相場価格で81,400円。

アリウスシリーズで最も安いYDP-S35は96,800円で、その差額は約15,000円です。Pシリーズは本体のみ持ち運べるのがメリットですので、据え置きで使うなら少し高くてもアリウスシリーズの方が、音も演奏性もかなり良くなります。

品質の違いから、子どものレッスン用には上位機種のクラビノーバの方がおすすめです。

ピアノを始めたいけどテーブルの上で使えるコンパクトな方が良い、というアナタにはP-125aがおすすめです。

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特徴②:CFXサンプリング音源+VRM Liteによるピアノサウンド

jp.yamaha.comより引用

一言でいうとヤマハの音がします。

学校やピアノ教室などのピアノはヤマハ製が多く、みんなが聞き馴染みのあるヤマハの音。特にレッスンで使うピアノがヤマハだと、自宅でも同じ傾向の音で違和感なく演奏できます。

アリウスシリーズではこのヤマハ製グランドピアノ「SFX」を、調律師がベストな状態に調整したものを録音した音源を使用しています。

このグランドピアノのサウンドをさらにリアルに再現するための技術が「VRM Lite」です。本物のグランドピアノでは鍵盤をひとつ押して1本の弦を振動させただけでも、他の弦や楽器全体が共鳴することでより豊かなサウンドを実現しています。

VRM Liteはこの複雑な共鳴音を再現することで、昔ながらの電子ピアノとは異なる音を実現しています。

また、ヘッドフォンをつけての音色は「ステレオフォニックオプティマイザー」技術によって、生ピアノの前に座って弾いているかのような音の広がりを再現しています。

さらに設定した音量に応じて音のバランスを最適に補正してくれるので、長時間の演奏も疲れにくく耳に優しい自然なサウンドです。

この音色の良さは安いブランドや昔の電子ピアノよりも大きく優れているポイントです。

ちなみに旧モデルYDP-163の音源はRGEスタンダードII音源、現行PシリーズはRGE スタンダードⅢ音源。現行アリウスシリーズが断然音が良いですよ。

特徴③:グレートハンマー鍵盤とペダルの生ピアノ由来の弾き心地

キーボードでは絶対に得られない、生ピアノを目指した弾き心地です。

アリウスシリーズの安い方は「グレードハンマースタンダード(GHS)鍵盤」、高い方の機種はグレードハンマー3(GH3)鍵盤」を搭載しています。

いずれも生ピアノ同様に低音部では重く、高音部では軽くなるように音域によるタッチの違いを再現しています。

ペダルはグランドピアノ同様のダンパー/ソステヌート/ソフト3本足。

ダンパーペダルにはハーフペダル機能を搭載しており、ペダルの踏み加減で音の伸び具合を調整して、より繊細に表現することができます。

特徴④:無料アプリ「スマートピアニスト」対応

CFXサンプリングによる本格的なグランドピアノの音色に加えて、エレクトリックピアノ、パイプオルガンなど全10種類の音色を搭載。またクラシック曲名曲50選に加え、「バイエル」「ハノン」といった定番ピアノ教則本のレッスン曲を303曲を内蔵。

無料アプリの「スマートピアニスト」はこれらを接続したスマホやタブレットで操作できます。しかも内蔵曲の譜面を表示させたり、部屋の響きを再現するピアノルームなどの設定も可能です。

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YAMAHAアリウスのデメリット

①:生ピアノと比較して表現力に乏しい
②:鍵盤素材は樹脂製

デメリット①:生ピアノと比較して表現力に乏しい

従来モデルよりも向上したとは言え、本物のグランドピアノと比べればまだまだ肉薄しているとは言いがたいです。数百万円のピアノを10万円台前半で再現する方が無理があります、ということで割り切りましょう(笑)。

価格に対してのクオリティは間違いありませんし、初めての電子ピアノとしてはおおいにおすすめできます。

デメリット②:鍵盤素材は樹脂製

アリウスシリーズの鍵盤は樹脂製です。本物のピアノは木製鍵盤です。

そういった部分でも生ピアノとの感触は違うわけです。当然コスト面で樹脂の方が安価につくれるわけですが、樹脂だからこそ木材のように状態が変化せず歪みづらいという安定性に優れた面もあります。

アリウスシリーズ4機種の違い比較

スタンダードシリーズ
スリムシリーズ
YDP-145YDP-165YDP-S35YDP-S55
市場相場価格103,400円126,500円96,800円119,900円
シリーズスタンダードスタンダードスリムスリム
トーンエスケープメントありありなしなし
カラーバリエーション・ニューダークローズウッド調
・ブラックウッド調
・ホワイトアッシュ調
・ニューダークローズウッド調
・ブラックウッド調
・ホワイトアッシュ調
・ホワイトウッド調
・ブラックウッド調
・ホワイトアッシュ調
・ホワイトウッド調
・ブラックウッド調

・ホワイトウッド調
 
1,357mm1,357mm1,353mm1,353mm
高さ815mm
譜面立て込:969mm
849mm
譜面立て込:1,003mm
792m
鍵盤蓋オープン:968mm
792mm
鍵盤蓋オープン:976mm
奥行き422mm422mm296mm
鍵盤蓋オープン:309mm
転倒防止金具装着:366mm
309mm
鍵盤蓋オープン:317mm
転倒防止金具装着:382mm
質量38.0kg42.0kg37.0kg40.0kg
椅子高さ固定椅子(50cm)付属高低自在椅子(48-56cm)付属別売別売
ヘッドフォン付属付属別売別売

サイズの違い

アリウスシリーズには、一般的な据え置き型のスタンダードシリーズと、奥行きわずか30cm台のスリムシリーズの2タイプをラインナップ。

88鍵盤なので幅はほぼ変わりませんが、奥行きがスリムシリーズの方がコンパクトです。

スリムシリーズは鍵盤蓋を閉めるとフラットな箱型になります。

子どもの勉強机としては使うのが難しいですが、大人がパソコンで軽作業を行うくらいなら使える人もいます。電化製品なので飲食用テーブルとしてはNGです。

カラーバリエーション

またカラーはスタンダードシリーズは両機種とも全3色、スリムシリーズはYDP-S35が3色、YDP-S55は2色です。

全て艶のない木目調なので高級ピアノという感じではなく、お部屋に馴染むインテリアのような質感です。

・ニューダークローズウッド調:こげ茶の木目調
・ブラックウッド調:黒色の木目調
・ホワイトアッシュ調:ベージュがかった白い木目調
・ホワイトウッド:白色の木目調

上位機種と下位機種の違い

YDP-145
YDP-S35
YDP-165
YDP-S55
鍵盤グレードハンマースタンダード(GHS)鍵盤
黒鍵マット仕上げ
グレードハンマー3(GH3)鍵盤
象牙調・黒檀調仕上げ
タッチ感度4段階(ハード/ミディアム/ソフト/フィックス)4段階(ハード/ミディアム/ソフト/フィックス)
ペダルダンパー(ハーフペダル対応)/ソステヌート/ソフトダンパー(ハーフペダル対応)/ソステヌート/ソフト
音源CFXサンプリング+VRM LiteCFXサンプリング+VRM Lite
同時発音数192192
音色数1010
ヘッドフォンステレオ標準フォン端子x2ステレオ標準フォン端子x2
アンプ8W x 220W x 2
スピーカー12cm x 212cm x 2

アリウスにおける上位機種と下位機種の違いは、鍵盤の違いとアンプ出力の違いです。

アンプの違い

アンプの出力が大きい方が強く弾いたときの音に迫力が出たり、特に低音域の和音でもクリアになります。

つまり演奏のタッチをより適切に再現した音になります。

鍵盤の違い

どちらの機種の鍵盤も樹脂製ですが、低音部分は重く、高音部分は軽く、というように音域によるタッチ感の違いも忠実に再現しています。

格安電子ピアノよりも良好な演奏感です。

見た目にはわからない違いは以下の通りです。

GH3(グレードハンマー3)鍵盤【YDP-165/YDP-S55】

第3のセンサー「ダンパーセンサー」を鍵盤ごとに搭載しています。これにより音切れすることなく高速の同音連打ができます。

そのためトリルや装飾音符といった、生ピアノさながらの演奏に対応できるため、安い電子ピアノではできない、グランドピアノのような演奏が可能です。クラシックをやりたいならこちらが良いです。

GHS(グレードハンマースタンダード)鍵盤【YDP-145/YDP-S35】

キーボードに比べれば十分良い方ですが、センサーが少ないのでGH3のような連打がやや苦手です。

構造が単純なので本体重量の軽量化には一役買っています。

アリウスシリーズの選び方

YDP-165
YDP-S55

選び方は予算が見合うなら音も演奏性も優れている上位機種「YDP-165」「YDP-S55」がおすすめです。

子どものレッスン、自宅練習用でクラビノーバシリーズ(20万円台)も出せない、でも”少しでも良い楽器にしてあげたい”という気持ちなら、+約2万円の鍵盤の質感と演奏性にはそれだけの価値はあります。

YDP-145
YDP-S35

ただし大人がこれからピアノを初めたい、という感じなら下位機種「YDP-145」「YDP-S55」でも十分です。後悔するほどではないでしょう。

高い方か安い方が決まればあとは一般的な電子ピアノサイズの「スタンダードシリーズ」とコンパクトな「スリムシリーズ」。

選ぶ基準はサイズ、スピーカーを使うか、トータルの出費額です。

もしサイズよりもサウンドの良さを優先したいならスタンダードシリーズの方が良いです。

「トーンエスケープメント」と言って、楽器の背面に音の通り道となる穴が空いています。これによってスピーカーから出る音が背面からも響くため、グランドピアノのような聞こえ方を再現しています。

スピーカーで演奏するなら音が良くなるトーンエスケープメントがあるスタンダードシリーズを、ヘッドフォンでの演奏がほとんどならばスリムシリーズで良いでしょう。

スリムシリーズの方が本体価格は安いですが椅子とヘッドフォンが付属しません。そのためトータルの出費はスタンダードシリーズの方が安くなります。

趣味で始めるには十分なクオリティの電子電子ピアノ

アリウスシリーズはこんなアナタにピッタリな電子ピアノです。

・子どものレッスンで必要だけど、いつまで続くか不安
・昔ピアノを習っていたので、大人になってからまた趣味でピアノを始めようかな
・なるべく置き場所を取りたくない、でもスタンドは欲しい
・予算10万円台で電子ピアノを探している

YDP-145はこんなあなたにおすすめ

・安い方が良いけど少しでも良い音が良い
・椅子とヘッドフォンも付属しているので他に出費したくない

YDP-165はこんなあなたにおすすめ

・10万円台で最良な電子ピアノが欲しい
・スピーカーを鳴らして良い音で演奏したい
・しっかりしたタッチでの演奏も身につけたい
・高さ調整できる椅子もあってピアノのレッスンにも使いやすいものが良い

YDP-S35はこんなあなたにおすすめ

・安くて置き場所はコンパクトな方が良い
・基本的にヘッドフォンで演奏する
・既に良いヘッドフォンを持っている

YDP-S55はこんなあなたにおすすめ

・音にもこだわるし、置き場所はコンパクトな方が良い
・タッチの練習もしっかりしたい
・基本的にヘッドフォンで演奏する
・既に良いヘッドフォンを持っている

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