最安ピアノタッチ88鍵盤電子ピアノCASIO CDP-S110レビュー【PX-S1100との違い比較】

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・一番安いピアノタッチの電子ピアノが欲しい
・これからピアノを始めたいので初めての1台を探している

というアナタにCASIO(カシオ)CDP-S110を楽器屋店員のyamaがご紹介します。

この記事の結論

ピアノタッチの88鍵盤で有名ブランドで最も安い電子ピアノがCDP-S110。

安いほうが良いけどキーボードの鍵盤じゃちょっと不満・・・というアナタにおすすめの機種です。

+2万円で買えるPX-S1100の方が音も鍵盤も品質が高いです。予算があるなら上達が早くなるのでPX-S1100の方がおすすめ。

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目次

CDP-S110の特徴

画像はcasio.comより引用

①:最も安いピアノタッチの88鍵盤電子ピアノ
②:キーボード以上電子ピアノ以下なピアノタッチ
③:奥行き232mmのスリムイズ
④:スピーカー搭載+ヘッドフォンも使用可能
⑤:アダプターor単3電池6本駆動

特徴①:最も安いピアノタッチの88鍵盤キーボード

ピアノと同じ88鍵盤数を持ち、バネではないピアノタッチのようなハンマーアクションを搭載した電子ピアノとしては、市場最安クラスの34,000円から40,000円前後の価格。

88鍵盤あればソロピアノからクラシックまでピアノのあらゆる曲が演奏できます。

また音色はグランドピアノやエレクトリックピアノなど10種類を内蔵しています。

特徴②:キーボード以上電子ピアノ以下なピアノタッチ

鍵盤は安いキーボードのようなバネ式ではありません。

バネ式の鍵盤は押す時は軽いですが、常に指を押し返す力も働くため、ピアノよりも弾きづらいです。

CDP-S110は「スケーリングハンマーアクション鍵盤Ⅱ」というピアノタッチの鍵盤を採用しています。

6万円クラスの電子ピアノと比べれば本物のピアノの再現度は低いですが、それでもそれなりの重さとバネのような反発は無いので、それなりに弾きやすいです。

ちゃんと弾き方の強さで音の強弱も変わるのもポイント。

特徴③:奥行き232mmのスリムサイズ

腕時計など精密機器の開発に長けているカシオさんだからこそとも言える、パーツの小型化や内部構造の省スペース化によって、奥行きがわずか23.2cmの超コンパクトサイズを実現。

88鍵盤なので横幅は当然ありますが、幅1,322×奥行232×高さ99mmは気軽に部屋に置ける嬉しいサイズです。

特徴④:スピーカー搭載+ヘッドフォンも使用可能

本体の左右にスピーカーが2基搭載されたステレオ仕様。

ステレオミニジャックのヘッドフォンも使えるので、夜間の演奏にも便利です。

特徴⑤:アダプターor単3電池6本駆動

電源は付属のアダプターに加えて、単3電池6本でも駆動します。

アルカリで約13時間駆動可能ですので、自宅でも部屋を変えて演奏したり、持ち運んでの使用にも便利です。

デメリット

①:キーボード譲りのチープなサウンド
②:最大同時発音数が64で少ない
③:スマホアプリはUSBケーブル接続

デメリット①:キーボード譲りのチープなサウンド

CDP-S110の音は一般的な電子ピアノの音と比べるとショボいです。どちらかと言えばキーボードのピアノの音という感じ。音源やスピーカーの構造が安いキーボードに近いものを採用しているためです。

ピアノは低い音から高い音まで音域が広い楽器ですが、音量をしっかり上げると最低音はビリビリと割れた音、最高音は曇った音になってしまいます。

立体感が無く、、、端的に言うとちょっと汚い音で、美しいピアノの音とは言い難いです。

個人的にはこちらの動画の音が、実際にスピーカーで聞いた音に近く感じます。

YouTube
🎶Arabesque No.1 in E Major-Debussy, cover by Alton (Digital Piano Instrumental Cover using CDP-S110) 🎹️ Casio Digital Piano CDP-S110👀👂🎧 Enjoy 🎬 this great performance from Alton Wong with the song title:🎶 “Arabesque No. 1 in E Major” from Debussy🎵 Ton...

下のこちらのように良い音に聞こえる動画もありますが、これは内蔵スピーカーを使用せずにラインアウトで録音しているためです。

つまり良い音で演奏したければ、数万円クラスのヘッドフォンやモニタースピーカーを使うことで改善することもできます。が、本体と合わせて購入することを考えれば上位グレードの電子ピアノを購入する方が良いでしょう。

デメリット②:最大同時発音数が64で少ない

最大同時発音数とは一度に鳴らせる音の数の上限です。詳しくはこちらの記事もご覧ください。

こちらの機種も音を伸ばせるペダルスイッチが付属していますが、これで音を重ねていくとあっという間に上限に達します。

64を超えた場合は最初の音から消えてしまうので、不自然な音の切れ方をしてしまいます。特にクラシック曲の演奏では64(ステレオなので実質32音)は足りないです。

ピアノソロやクラシックが弾きたい人は、もう少し高い電子ピアノにするしかないです。

デメリット③:スマホアプリはUSBケーブル接続

スマートフォンやタブレットのアプリが使えるのも、電子ピアノのメリットです。

ただし昨今はBluetooth接続が当たり前ですが、CDP-S110はUSBケーブルで接続しなければなりません。本体はUSB Type-B(一昔前のプリンターでよくあるやつ)なので、スマホに接続するためのケーブルやコネクタは持っていない人がほとんどでしょう。別途購入の必要があります。

無事接続できれば、カシオの無料アプリ「MUSIC SPACE」で楽譜を表示させたり、楽譜が読めない人でもゲーム感覚でピアノが弾けるピアノロールも楽しめます。

アプリの詳細はこちらをご覧ください。

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上位機種PX-S1100との違い比較

同じカシオ製の電子ピアノで、私の初めての電子ピアノとして一番おすすめするベストセラーモデルPX-S1100との違いを比較してみます。

CDP-S110PX-S1100
市場相場価格34,000円〜40,000円前後62,000円〜64,900円前後
カラー2色(ブラック/ホワイト)3色(ブラック/ホワイト/レッド)        
鍵盤数8888
鍵盤スケーリングハンマーアクション鍵盤Ⅱスマートスケーリングハンマーアクション鍵盤(表面仕上げ 白鍵:象牙調、黒鍵:黒檀調)
最大同時発音数64192
音色数1018
ペダルダンパーペダル付属
3本足ペダル使用不可
ダンパーペダル付属
3本足ペダル別売り
Bluetooth接続使用不可アプリとオーディオ両方対応
サイズ幅1,322×奥行232×高さ99mm幅1,322×奥行232×高さ102mm
重量10.5㎏11.2kg
電源アダプターまたは単三電池6本アダプターまたは単三電池6本

3万円弱の価格差はありますが、それに見合うだけの性能差があります。

違い①:サウンド

サウンドの差は圧倒的です。PX-S1100はグランドピアノの音色を目指し、絶妙な音の揺れや広がりをも再現しています。

この動画ではPX-S1100と旧機種のCDP-S100です。CDP-S100とCDP-S110の音に大差はないので、こちらの動画も十分に参考になります。

録音環境があまり良くないです(PX-S1100は実際のスピーカーで聞けばもっと広がりのある音色です。)が、動画でも違いがわかるのではないでしょうか。実際に聞いてみればピアノを弾いたことがない人でも、はっきりと違いがわかるレベルです。

良い音の楽器の方が、演奏が楽しく演奏時間や頻度が上がる、という単純な理由でも上達の秘訣のひとつです。

違い②:鍵盤、弾き心地

どちらもバネ式のキーボード鍵盤とはことなるハンマー式です。

しかしPX-S1100は鍵盤それぞれで重さや発音と消音のタイミングが違うなど、こちらも本物のピアノにより近いと言えます。

触り心地についてもツルツルなプラスチック丸出しなCDP-S110に対し、マットな象牙調+黒檀調でピアノに近いPX-S1100。

当然弾きやすさはPX-S1100の方が優れています。また鍵盤を弾く強弱による演奏表現を身につきやすいです。

この弾き心地も上達の早さに直結します。

違い③:その他

最大同時発音数の差もかなり大きいです。

CDP-S110の64音というのは1音ならすだけでもスピーカー2つで2音でカウントされるため、実質32音しか重ねることができません。

ダンパーペダルで音を伸ばしながら和音を弾けばすぐに上限に達してしまいます。すると最初の音から途切れてしまうため、響きもリアルで無くなってしまいます。

あとはBluetooth接続の可否も、現代のデジタル機器としては重視したいポイントです。

PX-S1100はBluetoothでスマホやタブレットと無線接続が可能です。前述の「MUSIC SPACE」を気軽に使えますし、YouTubeの楽曲やレッスン動画を流しながら一緒に演奏することも可能です。

まとめ・選び方

88鍵盤のピアノタッチでできる限り安いものが良いなら、約4万円弱のCDP-S110がおすすめです。

しかしCDP-S110よりも約3万円弱高い6万円台ですが、音の良さ・弾きやすさから、上達が早くなるのでPX-S1100の方が断然おすすめです。それで一生ものの趣味が身につくならむしろ安いでしょう。

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4万円でも高くて踏み出せない、上達は気合いでなんとかする、というアナタはキーボードのGO:PIANO88が良いです。

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