CASIO Privia PX-770レビュー【PX-870違い比較】

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●なるべく安くピアノを始めたい
●ピアノタッチが良いけど、初心者に安心な軽めの鍵盤が良い
●人気のPX-770と、Priviaの最上位機種PX-870のどちらが良いか迷っている

というアナタに楽器屋店員のyamaが、安い電子ピアノとして人気のCasio Privia PX-770のメリット・デメリットを交えてレビューします。

上位機種PX-870との違いも解説。比較検討されている方も参考にしてください。

CASIO PX-770レビュー

PX-770は、価格7〜8万円前後の最安クラスの電子ピアノ。

奥行きはA4用紙程度のコンパクトな大きさで、お部屋に設置しやすいサイズです。

3本足ペダル一体型スタンドを備えており、ピアノの演奏に必要な構造が揃っています。

鍵盤はハンマーアクションを採用したピアノタッチですが、若干軽めなのでこれからはじめる初心者にも安心。

安くピアノを始めたいアナタにおすすめの1台です。

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目次

メリット

①:据え置き型最安クラスの7万円前後
②:強弱と共鳴を再現したピアノ音
③:ピアノタッチなのに少し軽い初心者向け鍵盤
④:部屋に置きやすい奥行き299mmのスリムボディ
⑤:電子ピアノの標準的な機能は網羅

強弱と共鳴を再現したピアノ音

PX-770はCASIOの上位機種にも採用されている「マルチ・ディメンショナル・モーフィング」技術を踏襲したAiR音源を採用。

グランドピアノで起こる、鍵盤を弾いてから他のピアノ線や本体など様々な共鳴から生まれる、豊かで美しい響きを再現しています。

さらに打鍵の強弱と時間による響きの変化を三次元的にコントロール。

繊細なピアニッシモから力強いフォルテッシモまで、奏者のニュアンスをしっかり再現してくれます。

その他、音色は19種類搭載しています。

ピアノタッチなのに少し軽い初心者向け鍵盤

画像はCASIO Japan chより引用

低価格の電子ピアノではセンサーが2つのものが主流ですが、PX-770は3センサーを搭載した「3センサースケーリングハンマーアクション鍵盤II」。

弾いてから発音するまでのタイミングや、打鍵の速さに応じてきめ細かく変化するので、グランドピアノのようあな自然な弾き心地を追求しています。

ハンマーの自重によるアクション機構の採用と、低音域は重く、高音域ほど軽くなるグランドピアノの特性も再現。

素材はプラスチック製ですが、鍵盤表面は象牙長の白鍵と黒檀調の黒鍵。マットで指に馴染む手触りです。

PX-770は、他の電子ピアノと比べると少しだけ軽い傾向にあります。

上級者には弾きごたえが足りないと感じることがありますが、ピアノタッチが重そうで不安という初心者には弾きやすくおすすめです。

部屋に置きやすい奥行き299mmのスリムボディ

本体の奥行きは、わずか約30cm。A4用紙約1枚分です!

お部屋に設置しやすいサイズです。

カラーはブラック、ブラウン、ホワイトの3色でインテリアに合う色を選べます。

電子ピアノの標準的な機能は網羅

CASIOの専用アプリ「MUSIC SPACE」に対応しています。

譜面表示や各種設定はもちろん、ゲーム感覚で曲が練習できるピアノロール表示も可能。

楽譜が読めない、これからピアノをはじめたいという方にも嬉しい機能です。

そのほか、メトロノーム、鍵盤の左右が同じ音域になるデュエット機能、2種類の音が重なるレイヤー機能、低音部と高音部で異なる音色に分けられるスプリット機能など、電子ピアノならではの機能が網羅されています。

ヘッドフォン端子は2つついており、2人で同時に演奏が聞けます。

デメリット

①:スピーカーの音が弱い
②:Bluetooth機能が無い
③:ディスプレイが無いので設定がわかりづらい
④:購入者による組み立てが必要

スピーカーの音が弱い

スピーカーは12cm、8Wが左右についています。

家の中で鳴らすなら小さいと感じるわけではありません。

しかしレッスンでは、電子ピアノでもアコースティックピアノと同じくらいの音量で鳴らすことが推奨されています。
これは鍵盤のタッチで、強弱や音色の変化を身につけるためです。
PX-770はスピーカーでアコースティックピアノくらいの音量を出しても、特に低音域の音圧がやや弱い印象です。

ヘッドフォンで聞くと良い音なので、これがスピーカーで存分に聞けないのは少し残念です。

逆にヘッドフォンでの演奏がメインになりそう、ということであればそれほど気にしなくても良い点と言えます。

Bluetooth機能が無い

最近の電子ピアノではBluetooth接続できる機種も珍しくなくなってきました。

スマホから音源を再生したり、アプリで操作したりが無線できるという具合です。

PX-770はそれができません。低価格なので仕方ありません。

アプリはUSBケーブルで接続すれば使えます。

ディスプレイが無いので設定がわかりづらい

鍵盤左側のボタンで音色の切り替えなどを行いますが、状態を表示するディスプレイがありません。

設定に応じてピッと確認音が鳴ります。ちょっとわかりづらいですね。

購入者による組み立てが必要

10万円を超える電子ピアノは、基本的には専門業者が自宅まで届けて、組み立て設置を行ってくれます。

PX-770はコスト削減や、軽量なこともあり、購入者自身の組み立てが必要です。

IKEAやニトリの家具のように難しいというわけではないですが、大人2人での組み立てが良いでしょう。

一度組み立ててしまえば、重さは31.5kgなので模様替えなどは比較的簡単に行えます。

PX-770とPX-870の違い比較

PX-770PX-870
市場相場価格70,000〜80,000円前後90,000〜110,000円前後
鍵盤3センサースケーリングハンマーアクション鍵盤Ⅱ(表面仕上げ 白鍵:象牙調、黒鍵:黒檀調)3センサースケーリングハンマーアクション鍵盤Ⅱ(表面仕上げ 白鍵:象牙調、黒鍵:黒檀調)
タッチレスポンス感度設定3種類、オフ感度設定3種類、オフ
音源マルチ・ディメンショナル・モーフィングAiRマルチ・ディメンショナル・モーフィングAiR
アコースティックシミュレータダンパーレゾナンス、ダンパーノイズ(オン/オフ)ストリングレゾナンス(4段階)、ダンパーレゾナンス(4段階)、ダンパーノイズ(オン/オフ)、リッドシミュレーター(4段階)、キーオフシミュレーター、キーアクションノイズ
エフェクトリバーブ(4種、オフ)、コーラス(4種、オフ)、ブリリアンス、DSP(一部の音色に組込み済み)ホールシミュレーター(4種、オフ)、コーラス(4種、オフ)、ブリリアンス、DSP(一部の音色に組込み済み)
その他天板スリット、ヘッドホンモード、ボリュームシンクイコライザー
スピーカー12cm x 212cm×2+4cm×2(2ウェイ4スピーカー)
アンプ8W + 8W20W + 20W
最大同時発音数128256
音色数1919
ペダル3本: ダンパー(ハーフペダル対応)、ソフト、ソステヌート3本: ダンパー(ハーフペダル対応・連続可変式)、ソフト、ソステヌート
録音機能MIDI録音  2トラック、1曲、リアルタイム録音、データ容量合計約5,000音符MIDI録音  2トラック、1曲、、リアルタイム録音、データ容量合計約5,000音符
色展開ブラック、ブラウン、ホワイトブラックウッド、オークウッド
サイズ1,391 x 299 x 798 mm1,391 x 299 x 801 mm
重量31.5kg34.3kg
付属品電源アダプター、譜面立て、楽譜集電源アダプター、譜面立て、楽譜集

PX-870はPX-770よりも良い音が出せる

PX-870はPrivia(プリヴィア)シリーズの最上位機種。

PX-770とPX-870の違いは、ずばり音です。

音源は同じ「マルチ・ディメンショナル・モーフィングAiR」ですが、他の機能で実際の聞こえ方が異なります。

PX-870の最大の特徴は20W出力のアンプが2基搭載し、スピーカーが4発ついている点です。

10万円台前半の電子ピアノの中では4発のスピーカーを搭載しているのは、現状このPX-870しかありません。

これによりPX-770のデメリットで挙げた「スピーカーの音が弱い」点を克服。

アコースティックピアノ並みの音量で鳴らしても、しっかりした低音域や音圧が感じられるので、打鍵のタッチの練習もしっかりできます。

その他、「アコースティックシミュレータ」の数々や、グランドピアノの大屋根を開けたときのような音の広がりを再現する「天板スリット構造」などで、PX-770よりもワンランク上の音の響きを実現しています。

アコースティックピアノ音色の自然な広がり方を再現する「ヘッドホンモード」と、ホールの残響を再現する「ホールシミュレーター」を組み合わせれば、ヘッドフォンでも良い音で演奏できます。

▲PX-770はブラック、ブラウン、ホワイトの3色。
▲PX-870は2色ですが、木目調仕上げで高級感があります。

2機種の価格差は2〜3万円前後です。

この音色の響きの違いによる、演奏の楽しさ、練習の真剣さにこの価格差の価値を見出せるかが選ぶポイントでしょう。

CASIO PX-870はこんなアナタにおすすめ

奥行きA4用紙ほどのコンパクトなサイズが良い

その上で、スピーカーでもヘッドフォンでも良い音で演奏したい

初めての1台だけど長く使うつもりで、予算は10万円超え

ピアノタッチが良いけど、少し軽めの鍵盤が安心できる

PX-770は最初の1台としておすすめ

PX-770は、スタンドと3本足ペダルが一体型の88鍵盤の電子ピアノ。

この据え置き型電子ピアノの中では、他ブランドの中でも最安クラスの価格帯です。

初めてのピアノとしても安心の音色です。

他ブランドとの大きな違いは、少し軽めのタッチであることと、センサー3つを搭載した鍵盤を採用していることです。

バネ構造のキーボードよりもずっと弾きやすいピアノタッチなので、大人の趣味として始める初めての電子ピアノとしておすすめの1台です。

CASIO PX-770はこんなアナタにおすすめ

●はじめて電子ピアノを買う

●奥行きA4用紙ほどのコンパクトなサイズが良い

●市場最安価格帯の7万〜8万円の据え置き型電子ピアノが欲しい

●ピアノタッチが良いけど、少し軽めの鍵盤が安心できる

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