【メリット/デメリット】CASIO PX-S7000レビュー【Kiyola比較】

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●おしゃれな電子ピアノがほしい
●1台で家でもバンドでも弾けるピアノがほしい
●ピアノで弾き語りしたい
●見た目はいいけど性能はどうなの?

というアナタへ、楽器屋店員のyamaがCASIOのPriviaシリーズ最上位機種「PX-S7000」のメリット・デメリットを交えてガチレビューします。

CASIO PX-S7000のレビュー

・部屋の真ん中にも置けるスタイリッシュな電子ピアノ
・電子ピアノの性能としては上位グレード
・シンセサイザーのようにバンドでも使える機能も充実
・子どものレッスン用にはおすすめしない
・モダンデザインの電子ピアノを子どものレッスン用にしたいならRoland Kiyolaの方がおすすめ

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目次

PX-S7000の主な仕様

画像はmusic.casio.comより引用
市場相場価格・275,000円(ハーモニアスマスタード)
・253,000(ブラック・ホワイト)
音源マルチ・ディメンショナル・モーフィングAiR
音色数400
最大同時発音数256
鍵盤スマートハイブリッドハンマーアクション鍵盤(仕上げ 白鍵:木製部にスプルース材使用/象牙調、黒鍵:黒檀調)
スピーカー16cm×8cm(楕円形)× 4 スペイシャルサウンドシステム
アンプ出力8Wx2 + 8Wx2
サイズ幅1,340×奥行242×高さ102mm (本体のみ)
幅1,340×奥行449×高さ741mm (付属スタンド使用時)
重量14.8kg(本体のみ、電池含まず)
28.1kg(付属スタンド/3本ペダルユニット使用時、譜面立て/電池含まず)
カラー全3色 ・ハーモニアスマスタード ・ブラック ・ホワイト

PX-S7000のメリット

①:今までに無いルックスの電子ピアノ
②:高品質な400種類の音色でどんなジャンルにも対応
③:ピアノの設置場所を選ばないスピーカー
④:自然な感触の木製+樹脂のハイブリッド鍵盤
⑤:シンセサイザー的な機能も充実
⑥:マイクを接続して弾き語りも可能
⑦:電池駆動可能でどのお部屋でも、ライブでも
⑧:Bluetooth接続でBGMスピーカーやアプリで練習

メリット①:今までに無いルックスの電子ピアノ

PX-S7000の最大の特長は、これまでにないモダンなデザインのルックスです。

スタンドとペダルが一体型になっており、360度どこから見ても美しいデザイン。電子ピアノの設置場所は壁際という常識を覆す革新的なデザインです。

そのため大きさも省スペースを追求し、コンパクトに収まっているのも嬉しいポイント。

操作はLEDタッチパネルです。ボタンのように凹凸がないので、スタイリッシュな外観に加え、お掃除もかんたん。

さらに譜面立ては透明のものを採用。ユーザー目線で細部にまでこだわっています。

カラーはブラック、ホワイトに加えて、かなり目を惹くハーモニアスマスタード。ハーモニアスマスタードは一見すると黄色ですが、実物は派手すぎることはなく、木目のスタンドと違和感なく調和している通り、インテリアに溶け込む色調です。特にヨーロッパ圏にて、黄色系のカラーがトレンドになっていることから採用されたようです。

メリット②:高品質な400種類の音色でどんなジャンルにも対応

フラッグシップモデル同様、CASIO独自の「マルチ・ディメンショナル・モーフィングAiR音源」を採用。

グランドピアノ特有の、他の弦との共鳴やボディの共振から生まれる複雑な倍音構造、ペダルを踏んだ時の響きの変わり方や機構音など細部まで再現し、豊かで美しい響きを実現しています。

安い電子ピアノでは強弱が付けられても、[弱い/中くらい/強い]程度の変化で、奏者は切り替わりに違和感を覚えます。PX-S7000ではグランドピアノ同様に、弾き方や時間の経過で表情が豊かに変わる点も再現。上級者もストレスなく演奏できます。

400種類の音色は、単にピアノ、オルガン、エレピといった楽器の違いだけでなく、The BeatlesのLet It Beのピアノ, ColdplayのClocksのピアノなど新旧ヒット曲を想起させる音色が収録されています。こちらのCASIOのホームページで一部視聴可能です。

メリット③:ピアノの設置場所を選ばないスピーカー

スピーカーは左右2基ずつ、計4基を搭載。限られたスペースでも音の解像度を損なわないよう設計しています。

そしてお部屋のどこにでも置くために、デザインだけでなく、音色も最適化できます。

ピアノポジション機能は「Standard」、「Wall」、「Center」、「Table」の4種類から選択可能です。

「Standard」を標準的な設定とし、「Wall」では壁際で演奏する際の低音の聴こえづらさや、壁に反射した音の乱れ、音が広がりづらく中央に集まりやすいといった現象を補正します。一方で「Center」は中央にピアノを設置した際に起こる、高音域や左右の広がりの感じにくさを、4つのスピーカーから出る音の調整によって解消します。また、テーブルにピアノを設置するとどうしても反射によって音が乱れますが、「Table」はその周波数を補正可能です。

https://music.casio.com/jpより引用

メリット④:自然な演奏感の木製+樹脂のハイブリッド鍵盤

CASIOとしては初めての木製と樹脂を使ったハイブリッド鍵盤「スマートハイブリッドハンマーアクション鍵盤」を採用。

新開発のデジタル制御技術によって、鍵盤操作の反応をグランドピアノのようなタッチ感に再現します。

構造もグランドピアノと同じようにハンマーの自重を利用し、優しく弾いた時と強く弾いた時の引きごたえが異なるようになっています。鍵盤から指を離した時の消音のタイミングや、連打など細かいタッチにもしっかり追従してくれます。

白鍵のサイドはグランドピアノと同じスプルース材を使用。表面の仕上げもより自然な象牙調の質感を、黒鍵は黒檀のような質感を再現しています。グリッサンドをはじめ、あらゆる演奏時も自然な手触りを実現しています。

メリット⑤:シンセサイザー的な機能も充実

レイヤー(鍵盤を弾いた際にピアノとバイオリンの音色を重ねて出す)や、スプリット(低音域はベースの音、中から高音域はエレピの音)、アルペジエーター(和音を弾くだけで曲に応じたアルペジオパターンが鳴らせる)といったバンドで使える機能も装備。

鍵盤部左には音程変化させるピッチベンドホイールや、コントロールボタンも搭載。エクスプレッション入力も備え、演奏中のリアルタイムでのコントロール機能も充実。

急にバンドに誘われてもスタンドから外して持ち運べば、いつものリアルなピアノタッチで、シンセサイザーパートにも対応できます。

メリット⑥:マイクを接続して弾き語りも可能

ピアノにマイクを接続して、スピーカーから同時に出力もできます。

ボーカルに音質を補正するエフェクトや、エコーなど25種のエフェクトを内蔵。

弾き語りライブにも使えちゃいます。

メリット⑦:電池駆動可能でどのお部屋でも、ライブでも

付属のACアダプターに加えて、単3電池8本でも駆動可能。

パーティなどの際に部屋を移動したり、バルコニーや庭へ持ち出すこともできますし、スタンドを外して本体だけライブコンサートへ持ち出すのも良いでしょう。

充電式ニッケル水素電池で約4時間使用可能なので、リハーサルからライブ本番まで使用可能です。

メリット⑧:Bluetooth接続でBGMスピーカーやアプリで練習

付属のBluetoothアダプタを使って、お手持ちのスマートフォンやタブレットと無線接続できます。

普段聴いているお気に入りの音楽を電子ピアノから再生するだけでも、BGMがもっと華やかになります。もちろん同時にピアノを演奏することも可能。

無料アプリの[CASIO MUSIC SPACE]を使えば、前述の設定が簡単に行えるほか、ゲーム感覚で曲の練習もできます。

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PX-S7000のデメリット

デメリット①:高品質ですが子どものレッスン用には不向きデメリット
②:同価格帯の電子ピアノと比べるとアンプ出力が低い

デメリット①:高品質ですが子どものレッスン用には不向き

革新的なデザインと多彩な機能が魅力のPX-S7000。

しかし、お子さんのレッスンの練習用にはあまりおすすめしません。

タッチパネルで光るギミックや、ピッチベンドホイールなどが、お子さんの練習中の集中力を削いでしまう恐れがあるからです。

たまに親御さんがPX-S7000のデザインを気に入って、子どもにもすすめようとするケースがありますが、お子さん自身が気に入っているわけじゃないならやめておいた方が無難です。

「レッスンのピアノと違うから練習できない」と言いたくなるお子さんに、叱りながら無理やり練習させる・・・本来ピアノを習わせている目的を考えてみてください。

もちろんお子さんがデザインも気に入って、おうちの練習も楽しくなる!というならOKです。電子ピアノとしての品質だけをとってみても上位グレードにあたりますので、その点はご安心ください。

デメリット②:同価格帯の電子ピアノと比べるとアンプ出力が低い

スピーカーは1基8Wが4つ。

決して小さいわけではありませんし、音量を上げれば一般家庭の中では十分な音量は出ます。

しかしグランドピアノのような、音圧のある深い音色に肉薄させるためには、もう少し余裕のあるスピーカー出力が必要です。

レッスン用電子ピアノとして人気のYAMAHA CLP-745は20数万円で、スピーカー出力は50Wが2基です。まさにグランドピアノの音圧を意識した設計と言えます。

大きな音で鳴らせる環境でない、ということであれば気にしなくて良いでしょう。

Roland Kiyola違い比較

CASIO PX-S7000Roland Kiyola
市場相場価格・275,000円(ハーモニアスマスタード) ・253,000(ブラック・ホワイト)39,6000円
音源マルチ・ディメンショナル・モーフィングAiRスーパーナチュラル・ピアノ・モデリング音源
音色数4006
最大同時発音数256ピアノ:無制限(「コンサートピアノ」「バラードピアノ」「ブライトピアノ」音色でのソロ演奏時) その他音色:384音
鍵盤スマートハイブリッドハンマーアクション鍵盤(仕上げ 白鍵:木製部にスプルース材使用/象牙調、黒鍵:黒檀調)PHA-50鍵盤:ハイブリッド構造(木材×樹脂センターフレーム)、エスケープメント付、象牙調・黒檀調(88鍵)
Bluetooth対応対応
電池駆動単3電池8本不可
スピーカー16cm×8cm(楕円形)× 4 スペイシャルサウンドシステム●12cm×2
●5cm×2
アンプ出力8Wx2 + 8Wx230W x2
サイズ●幅1,340×奥行242×高さ102mm(本体のみ)
●幅1,340×奥行449×高さ741mm (付属スタンド使用時)
1,396mm x 337mm x 910mm
重量●14.8kg(本体のみ、電池含まず)
●28.1kg(付属スタンド/3本ペダルユニット使用時、譜面立て/電池含まず)
33.0kg
椅子別売り専用椅子付属
カラー全3色 ・ハーモニアスマスタード ・ブラック ・ホワイト全3色 ・ウォールナット ・ピュアオーク ・シアーホワイト

Roland Kiyolaもルックスにおいて他の電子ピアノと一線を画すデザインです。カリモク家具とのコラボレーションで、日本で製造されています。

価格が10万円以上異なりますが、ハイブリッド素材の鍵盤を採用していたり、上質なピアノの音色という点は似ています。

モダンなCASIO PX-S7000と、木目調がナチュラルなRoland Kiyolaという外観の違いはもちろんですが、機能面では下記の傾向が見られます。

CASIO PX-S7000の方は、音色の数が豊富だったり、シンセサイザー的な機能が豊富なので、ピアノ以外にもポップスやロックにも対応できるのが良いです。

アンプ出力が小さく音圧が出せない点は、クラシックの練習用としては弱いと感じます。生ピアノとの比較にこだわらなければ、ほとんどの人は不満がないレベルではあります。

Roland Kiyolaは音色の少なさ、電池駆動ができない点がデメリットです。

しかしピアノの同時発音数は無限、人間工学に基づいたカリモク家具がデザインした専用のピアノ椅子が付属したり、アンプ出力が30Wと大きく、アコースティックピアノのような生々しい音圧が得られます。

3本ペダルの固定がされないことを除けば、ピアノという面に特化するとKiyolaの方が優れていると言えます。レッスンに通っていて、ピアノの自宅練習用だけを見ればPX-S7000よりも優秀と言えます。

価格帯が異なりますが、従来の電子ピアノのデザインを家に置きたくない、部屋のインテリアをもっと意識したいという人が比べる2機種として比較しました。

PX-S7000はこんなアナタにおすすめ

●趣味でピアノを弾く

●今までに無いモダンな見た目が気に入った

●壁際以外にもピアノを設置したい

●有名POPS/ROCK曲の音色でテンションを上げたい

●バンドアンサンブルでも使いたい

●持ち運ぶことがある

●マイクを接続して楽器1台で弾き語りをしたい

Roland Kiyolaはこんなアナタにおすすめ

趣味でピアノを弾く

音大を目指すほどでは無いけど子どものレッスン用に

カリモク家具デザインの木目調が気に入った

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