●趣味でピアノを始めたいけど、楽譜を読む自信が無い
●クラビノーバCSPシリーズとCLPシリーズって何が違う?
●CSP275とCSP225はどっちを選べば良い?
というアナタに楽器屋店員のyamaが、これからピアノを始める初心者でも安心な、ヤマハ独自の多機能電子ピアノCSPシリーズを徹底解説!
ヤマハCSPシリーズは、他社には無い独自の機能を持つ初心者にも嬉しい電子ピアノ。特に初心者に優れたサポートを提供する機能が「ストリームライツ」機能で、演奏するべきキーをLEDライトで示すシステムで、読譜習得の大きな手助けとなります。また、楽譜が存在しない曲でも自動で生成する「オーディオトゥースコア」機能も搭載。ピアノ自体の性能はCLPシリーズと同等で、ピアノ経験者も納得の弾きやすさと音色です。
CSPシリーズのメリット
一般的な電子ピアノの性能の高さは、さすがヤマハクラビノーバといったところです。それに加えて、趣味でたしなむピアノ演奏がもっと楽しくなる機能を備えています。
楽譜が読めなくてもピアノが弾ける!ストリームライツ機能
ヤマハのCSPシリーズは、ストリームライツ機能を備えています。これは、LEDライトが鍵盤の上を流れることで、どの鍵を押すべきかを視覚的に示すものです。これにより、初心者でも簡単に曲を弾くことが可能になります。ポピュラー曲、クラシック曲、レッスン曲といった400曲を以上の内蔵曲を備えるこの機能は、読譜の学習をより直感的で楽しいものにします。
楽譜自動生成:オーディオトゥースコア機能
オーディオトゥースコア機能は、自分の音楽ライブラリから選んだ曲を解析し、その曲のピアノスコアを自動的に生成する機能です。楽譜が存在しない好きな曲でも、その曲のピアノスコアを手に入れ、自分で演奏することができます。
バンドで演奏しているような自動伴奏機能
自動伴奏機能は、ユーザーがピアノを演奏するときに、自動的にバックアップとなる伴奏を提供する機能です。この機能は、ユーザーが一人で演奏しているときでも、まるでバンドやオーケストラと一緒に演奏しているかのような感覚を提供します。自動伴奏機能は、ユーザーが選んだ曲のジャンルやスタイルに合わせて、適切な伴奏を生成します。これにより、ユーザーは自分だけのコンサートを楽しむことができます。
マイク接続でコーラス生成や録音
「スマートピアニスト」アプリを使用すると、ボーカルに対応したハーモニーやコーラスを生成したり、内蔵された曲のメロディー部分を消去して自分だけの演奏を楽しむことができます。さらに、歌詞データが付属している曲では、歌詞が表示され、曲の進行に応じて文字色が変化します。これにより、いつ歌い始めるべきかが一目瞭然です。
上達に不可欠な録音機能
ピアノ本体へ録音する機能を備えています。これにより、ユーザーは自分の演奏を録音し、後で再生して自分の演奏を確認することができます。自分の演奏を客観的にチェックすることは、上達ににもつながります。「16トラック録音」(MIDI)に対応しているため、一度に異なる音色や片手ずつのパートを録音し、それらを同時に再生することが可能です。
弾きやすいグランドピアノの弾き心地を再現したグランドタッチ-エス鍵盤
グランドピアノの弾き心地を再現するために、グランドタッチ-エス™鍵盤を採用。この鍵盤は、象牙と黒檀の感触を模倣した素材で作られており、指先に心地よい感触を提供します。また、鍵盤の重さは、低音部から高音部まで均一に配分されているため、グランドピアノと同じタッチ感覚を得ることができます。これにより、ユーザーはデジタルピアノでありながら、グランドピアノと同じ感覚で演奏することができます。
ヤマハCFX、ベーゼンドルファーインペリアルの音色
ヤマハのCFXとベーゼンドルファーのインペリアル、2つの世界的に有名なコンサートグランドピアノの音色をサンプリングしています。これにより、ユーザーは自宅でこれらの素晴らしいピアノの音色を体験することができます。
音色や演奏表現を豊かにするヤマハ独自技術
グランドピアノの音色や演奏表現を再現するヤマハ独自技術を採用
- グランド・エクスプレッション・モデリング:グランドピアノの音色の豊かさと表現力を再現するための技術です。この技術により、ユーザーはデジタルピアノでありながら、グランドピアノと同じように豊かな音色と表現力を体験することができます。
- バーチャル・レゾナンス・モデリング(VRM):グランドピアノの豊かな共鳴を再現するための技術です。VRMは、鍵盤の押下速度や弾き方によって変化する、グランドピアノ特有の共鳴を再現します。
- バイノーラルサンプリング:ヘッドフォンを使用しているときに、グランドピアノの音が全方向から聞こえるようにする技術です。これにより、ユーザーはヘッドフォンを使用していても、まるで実際のピアノの前に座っているかのような感覚を得ることができます。
10万円以下の電子ピアノとは、一線を画す”楽器としての性能の高さ”が実感できるのは、これらの技術が採用されているからです。
Bluetooth オーディオ接続
Bluetooth オーディオ接続をサポートしています。これにより、ユーザーは自分のスマートデバイスから音楽をワイヤレスでストリーミングし、Clavinovaの高品質なスピーカーから再生することができます。
CSPシリーズのデメリット
CLPより高価格
CSPシリーズは、同じヤマハClavinovaのCLPシリーズと比較すると高いです。電子ピアノとして評価が高く人気のCLPシリーズと同じ鍵盤や音色を採用していることに加えて、ストリームライツ機能などの便利な機能を考慮すると、十分に正当化されると言えます。
ちなみに音源や鍵盤が同じグレードのCLPシリーズと比べると、CSPシリーズは価格が55,000円高いです。
スマートピアニストアプリ必須
CSPシリーズの多くの機能は、スマートピアニストアプリを通じて使用します。スマホ操作が苦手な方には、フルに活用することが難しいかもしれません。アプリは無料でダウンロード可能です。
CLPシリーズとの違い比較
仕様 | CSP-275 | CLP-745 |
---|---|---|
市場相場価格 | 297,000円 | 242,000円 |
サイズ | 1,412 x 1,041 x 465 mm | 1,461 x 927 x 459 mm |
鍵盤 | グランドタッチ-エス鍵盤、木製(白鍵)、象牙調・黒檀調仕上げ、エスケープメント付き | グランドタッチ-エス鍵盤、木製(白鍵)、象牙調・黒檀調仕上げ、エスケープメント付き |
ピアノ音 | ヤマハCFXサンプリング、ベーゼンドルファー インペリアルサンプリング | ヤマハCFXサンプリング、ベーゼンドルファー インペリアルサンプリング |
最大同時発音数 | 256 | 256 |
音色数 | 772+47ドラム/SFXキット | 38 |
ストリームライツ機能 | あり | なし |
▼アプリ スマートピアニストの機能 | ||
オーディオ トゥー スコア | あり | なし |
自動伴奏+ボーカル機能 | あり | なし |
YAMAHA Clavinova(クラビノーバ)の、CSP-275とCLP-745の機能・性能の違いを比較します。
この2機種は下記のピアノ自体にまつわる基本性能は同じです。
- ピアノ音源
- バイノーラルサンプリング、VRM等の響きに関する機能
- 最大同時発音数
- スピーカー数とサイズ
- アンプ出力
- 鍵盤
そして、違いは下記の点です。
- 音色数
- ストリームライツ機能
- アプリ「スマートピアニスト」のオーディオトゥースコア機能
- アプリ「スマートピアニスト」の自動伴奏+ボーカルハーモニー機能
CLPシリーズもBluetooth接続によって「スマートピアニスト」アプリを使用することができますが、上記2つの機能は使えません。
この機能差が価格差55,000円に表れています。
よって、ストリームライツ機能やスマートピアニストの上記機能が不要で、純粋にグランドピアノの代わりとして電子ピアノを求めるならCLPシリーズの方が安くおすすめです。
CSP-275とCSP-225の違い
仕様 | CSP-275 | CSP-255 |
---|---|---|
市場相場価格 | 297,000円:ウッド調341,000円:鏡面 | 220,000円:ウッド調264,000円:鏡面 |
発売日 | 2023年8月10日 | 2023年8月10日 |
カラー | CSP-275PE:黒鏡面艶出し、CSP-275B:ブラックウッド調、CSP-275WH:ホワイトウッド調 | CSP-255PE:黒鏡面艶出し、CSP-255B:ブラックウッド調、CSP-255WH:ホワイトウッド調 |
サイズ | 1,412 x 1,041 x 465 mm | 1,412 x 1,041 x 465 mm |
質量 | 67 kg(艶出し仕上げモデルの場合69 kg) | 58 kg(艶出し仕上げモデルの場合61 kg) |
鍵盤種 | グランドタッチ-エス鍵盤、木製(白鍵)、象牙調・黒檀調仕上げ、エスケープメント付き | グランドタッチ-エス鍵盤、象牙調・黒檀調仕上げ、エスケープメント付き |
ピアノ音 | ヤマハCFXサンプリング、ベーゼンドルファー インペリアルサンプリング | ヤマハCFXサンプリング、ベーゼンドルファー インペリアルサンプリング |
最大同時発音数 | 256 | 256 |
音色数 | 772+47ドラム/SFXキット | 772+47ドラム/SFXキット |
プリセットスタイル数 | 495 | 495 |
アンプ出力 | (50 W+50 W)×2 | 40 W×2 |
スピーカー | (16 cm+8 cm)×2 | 16 cm×2 |
現在ヤマハCSPシリーズは、CSP-275とCSP-225の2機種をラインナップ。
CSPシリーズ独自の機能であるやストリームライツ機能、アプリによるオーディオトゥースコアや自動伴奏機能といった機能は、どちらも同じです。
2機種の違い(77,000円の差)は、ピアノ部分の以下の違いです。
- 鍵盤(白鍵)の素材:CSP-275は木製鍵盤を採用していますが、CSP-225は樹脂製です。
- アンプ出力:CSP-275は(50 W+50 W)×2ですが、CSP-225は40 W×2です。
- スピーカー:CSP-275は4つのスピーカーを、CSP-225は2つのスピーカーを搭載しています。
鍵盤の素材は手触りの感触が異なります。
アンプとスピーカーは、音の聞こえ方が異なります。CSP-275の方が重厚で豊かな音色と言えます。
それでもCSP-225のピアノ性能は、同じクラビノーバシリーズのCLP-735(約18万円)と同等で、電子ピアノとしては悪くありません。キーボードのように悪いクセがつくことも無いでしょう。
これから趣味でピアノを始めてみたい、という初心者の方はCSP-225を選んでも問題ありません。
●今までピアノは弾いたことが無いけど新しい趣味としてはじめてみたいという初心者
●楽譜を読む自信がないから、ストリームライツ機能で楽しくピアノを練習したい
●好きな曲の楽譜が無いから、オーディオトゥースコア機能を使いたい
●キーボードよりも本格的なピアノで演奏したい
●昔ピアノを弾いていて、改めて趣味としてはじめたい
●グランドピアノを弾いた経験もあるから、心地よく演奏したい
●耳コピが面倒なので、オーディオトゥースコア機能を使いたい
●子どもの練習用にピアノを用意するけど、どうせなら親も弾けるようになりたい
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