・子どもの習い事でピアノと電子ピアノどちらが良い?
・ピアノの先生に電子ピアノは買うなと言われた
・良い楽器で練習させたいけど住宅の事情で生ピアノは置けない
・続くかわからないのに高価なものは買えない
購入時のお悩みとして最も多い相談に、楽器屋店員のyamaがお答えします。
ピアノレッスンの目的をはっきりさせる必要があります。
ほとんどのお子さんは電子ピアノで問題なし!
プロや音大を目指すなら電子ピアノじゃ厳しい。
予算があって、高品質な音色を聞かせてあげたい、より良い情操教育をしたいという人は、上位グレードの電子ピアノか、生ピアノがおすすめ。
電子ピアノをおすすめできるお子さん
ほとんどの方がこちらのタイプではないでしょうか?
あとは予算とお子さんに良い楽器を体験させたいかどうかで、高品質電子ピアノかアップライトピアノも選択肢にはなります。
製造企業44社を対象にした全国楽器協会による2017年度の調査によれば、アコースティックピアノ(グランドおよびアップライト)の国内向け販売台数(出荷数)は13,080台、それに対して電子ピアノは200,600台と実に15倍以上です。
一般社団法人全日本ピアノ指導者協会(ピティナ)のホームページより引用
いまやメーカーの出荷台数が圧倒的に電子ピアノが多数。
電子ピアノを否定しているピアノの先生も少なくありませんが、電子ピアノを購入して一生後悔している、という話は聞いたことがありません。つまりそういうことです。
お店では私からなかなか言えませんでしたが、自分の”教えたい”を優先するピアノの先生が電子ピアノを否定しています。
その自分の”教えたい”は「ピアノを上達させること」です。
その判断では生ピアノの方が良いに決まっていますが、親のアナタ、なによりお子さんご本人は本当にそれを望んでいるのでしょうか? ”ピアノを上達すること”が目的なんでしょうか?
ほとんどの方は、「ピアノを演奏することで脳や心の発育につながり、人生が豊かになれば良い」ということを理由にレッスンに通っているはずです。
そうであれば「ピアノを上達すること≒プロレベルのピアノの演奏スキルを身につけること」は目的ではありません。
勘違いしてほしくないのは、家では練習しなくて良いということではありませんよ(笑)。
電子ピアノでの練習でも「人生が豊かになるピアノの演奏レベル」は十分に身につくということです。
これを伝えても電子ピアノを許してくれない先生なら、先生を代えてもらうか違うピアノ教室に行きましょう。
目標が違う者同士では必ずすれ違いが起こりますし、お互いにとって良い結果にはなりません。
であればあとはどの電子ピアノが良いの?という疑問ですが、これは予算が許す限り高い電子ピアノが良いです。
電子ピアノの価格の違いについて、詳しくはこちらの記事をご覧下さい。
電子ピアノがおすすめできないお子さん
アコースティックな楽器をデジタルで全く同じにすることはできません。
もちろん技術は進歩していますから、一昔前の電子ピアノしか知らない人は今の電子ピアノを弾いて驚く事もあります。
例えるなら昔の携帯電話のカメラ画質は悪く現像した写真には遠く及びませんでしたが、今やiPhoneなら素人でも4K画質で動画撮影できるようになりました。
しかしプロはそれら利便性を知りつつ、一眼カメラも使うことも少なく無い、それじゃないと得られないものがあるからです。
ピアノにおいても一流の表現力はグランドピアノでしか得られないのです。普段からグランドピアノで鍛錬しないと、プロの演奏家になれないと言っても過言ではないでしょう。
プロを目指すか見極めるための最初の期間として、買い替えを前提に最初は電子ピアノを使うというのはアリだと思います。
それでもなるべく高い≒生ピアノの性能に近いものを選ぶ事をおすすめします。
鍵盤の機構がピアノと肉薄しているハイブリッドピアノという電子ピアノもあります。
アップライトピアノと電子ピアノの主な違いは詳しくはこちら
ほとんどのお子さんは電子ピアノで問題なし!
- 自宅練習用のピアノは電子ピアノで全く問題なし
- 例外はプロ志向の人
- 電子ピアノを先生に止められたら、ピアノの成績を上げることが目的では無いことを伝え、それでも否定されれば先生を代える
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