●これからピアノをはじめたい
●なるべく安いものが良い
●でも88鍵盤は欲しい!
というアナタにおすすめのキーボード、Roland(ローランド) GO:PIANO88(ゴーピアノ)を楽器屋店員のyamaがご紹介します。
・GO:PIANO88は安心して使える数少ない88鍵盤のキーボード
・3万円を切る価格で電子ピアノよりも安く、ピアノの練習に使える性能
・でも鍵盤はピアノタッチでは無いので、5万円以上出せるなら電子ピアノの方がおすすめ
GO:PIANO88の特徴
①:シンプル機能でスタイリッシュなデザイン
GO:PIANOはその名の通り、どこでも持ち運べるピアノがコンセプト。
ヤマハやカシオなど従来からあるキーボードは何百種類もの音色やリズムがあることでボタンが多かったりします。しかしピアノの練習用であればそんな機能は使いません。
GOピアノはそのような無駄な機能が無いためボタンも少なく、スピーカーの設計にもこだわっているため奥行きが約30cmで非常にコンパクト。
テーブルに置くなどの演奏時はもちろん、収納時にも嬉しいサイズです。なんならデスクに置きっぱなしでも良いサイズです。
シンプルで使いやすいことに加えて、なにより子どもっぽくない落ち着いたルックスなのも良いですね。
もちろんヘッドフォンも使えます。
②:鍵盤幅がピアノサイズ
GOピアノ88が優れている重要なポイントは、鍵盤数が88個あり鍵盤の幅がピアノとほぼ同じ幅であることです。
まず、ほとんどのキーボードは鍵盤の数が61個ですが、ピアノは88鍵盤あります。
ピアノを弾いてみたい人の多くはYouTubeやストリートピアノでよく耳にする、コードを弾きながらメロディも弾く、ピアノソロじゃないでしょうか。
これは88鍵盤の方がやりやすいです。クラシックの曲も同じく61鍵盤では足りません。
そして鍵盤の幅も、ピアノとほぼ同じです。
そのため指の開き具合にピアノとの違和感がないため、キーボードを始めてゆくゆくはピアノを弾いてみたい人、普段からピアノを弾く人も安心して演奏できます。
③:Bluetoothスピーカー
これも今までのキーボードには無かった機能です。
スマホなどをBluetoothで無線接続することで、SpotifyやYouTubeなどの音楽を鳴らしながらピアノを演奏することができます。
一緒に弾くことで練習が一層楽しくなり、上達にもつながります。
④:練習アプリ対応
ローランドの「Piano Partner 2 Version 2.0」アプリにも対応しています。こちらもiPhone/AndroidにBluetooth接続して使用します。
聴音、譜読みのトレーニングをゲーム感覚で楽しめる「フラッシュ・カード」や、毎日の練習を記録できる「ダイアリー」、演奏をアプリ上に録音できる「レコーダー」など練習をサポートする便利機能を搭載。
本体内蔵のメトロノームを鳴らしたり、音色の変更など本体の操作も可能です。
⑤:電池駆動可能
コンセントはもちろん、乾電池でも駆動します。
リビング・子供部屋などはもちろん、外出先などどこでも演奏できます。
スマホ・タブレットともBluetooth接続なので、ケーブルの煩わしさなく演奏に集中できます。
GO:PIANOのデメリット
見事なキーボードとは言え残念な点もあります。
①:バネ鍵盤
軽量さと価格を優先すると、ピアノのような重いタッチの鍵盤構造は採用できません。
バネが仕込まれているような押し心地は、ピアノとはかけ離れてはいます。
とはいえ他のキーボードに比べれば、質感や鍵盤サイズは優れています。
この点が嫌だと値段は5万円台くらいからになりますが、電子ピアノを買うしかありません。
②:鍵盤の奥行きが少し短い
鍵盤幅が本物のピアノのサイズに近いのですが、奥行きは少し短いです。
黒鍵を多く使う和音などでは、白鍵の奥側を押すということもあるので、ピアノに慣れている上級者には違和感があるかもしれません。
③:キーボードにしては少し高い
キーボードの中でも高い性能を誇りますが、お値段も少々高いです。
安いキーボードは1万円くらいからありますが、GOピアノは61鍵盤でも約4万円。
88鍵盤の方は当初5万円台でしたが、現在は29,700円に値下がりしておりこちらが断然おすすめです。
GO:PIANO (GO-61P)とGO:PIANO88 (GO-88P)の違い
GO-61P | GO-88P | |
---|---|---|
鍵盤数 | 61 | 88 |
音色数 | 40種類 ・ピアノ:10音色 ・E.ピアノ:7音色 ・オルガン:7音色 ・その他:16音色(ドラム・セット、効果音セットを含む) | 4種類 ・ピアノ:1音色 ・E.ピアノ:1音色 ・オルガン:1音色 ・ストリングス:1音色 |
アンプ出力 | 2.5W x 2 | 10W x 2 |
スピーカー | (12×6cm)×2 | (15×6cm)×2 |
最大同時発音数 | 128 | 128 |
電池 | 単3電池6本 最大6時間 | 単1電池6本 最大20時間 |
サイズ | [譜面立てを外した場合] 877(幅)×271(奥行)×82(高さ)mm [譜面立てを付けた場合] 877(幅)×314(奥行)×254(高さ)mm | [譜面立てを外した場合] 1,283(幅)×291(奥行)×87(高さ)mm [譜面立てを付けた場合] 1,283(幅)×397(奥行)×252(高さ)mm |
付属品 | 電源アダプター、譜面立て、ペダルスイッチ | 電源アダプター、譜面立て、ペダルスイッチ |
重量 | 3.9kg | 7.0kg |
市場相場価格 | 42,300円 | 29,700円 |
最大同時発音数はどれだけ音が重ねられるかですが、キーボードの中では最高クラス。クラシック系の曲もほぼ弾けるでしょう。
主な違いは鍵盤の数と本体の大きさ(幅)、音色の種類と価格です。
ほとんどの人はGO:PIANO88で間違いないです。ピアノと同じ88鍵盤ですし、それなのに価格が安い!
音色の種類は少ないですが、練習用にはピアノの音が出れば十分です。
加えて88の方はアンプとスピーカーが大きいので、低音から高音までバランス良く綺麗な音が出ます。
61鍵盤キーボードがおすすめな人
・もっと安い方が良い
・予算が2万円台
・置き場所に困らないコンパクトサイズが良い
61鍵盤ならGO:PIANOよりもCASIO CT-S1がおすすめです。詳細はこちらの記事をご覧ください。
無名ブランドの88鍵盤キーボードとの違い
ヤマハやカシオといった大手メーカーには、意外と88鍵盤の”キーボード”がありません。88鍵盤のものは電子ピアノになってしまうので、少し割高です。
しかしAmazonなどのネットショップには無名ブランドの88鍵盤キーボードは存在します。しかも安いです。
とは言え楽器のクオリティの観点からあまりおすすめしていません。その理由とは以下の3つの違いです。
- 音色の質
- 鍵盤の質
- 音の強弱
①:音色の質
無名ブランドのキーボードの音は、ピアノの音色とは言え電子音感が強いです。スピーカーも小さいため音割れしたり、低音が明瞭に再生できないもの少なくありません。
GO:PIANO88はローランドのデジタル・ピアノ譲りの本格的なピアノサウンドです。
②:鍵盤の質
無名ブランドのキーボードの鍵盤は、プラスチック素材感丸出しなツルツル・カチカチな手触りで、ピアノの弾き心地とは大きく異なります。今後ピアノを弾く際には違和感があるでしょう。
GO:PIANO88は象牙調の鍵盤を採用することでナチュラルな手触りで、ピアノのような雰囲気があります。
加えて前述の通りGO:PIANO88はピアノとほぼ同じ鍵盤幅です。キーボードには鍵盤サイズが狭いものも多く、それに慣れてしまうといざピアノを弾く際に苦労してしまいます。
またシンセサイザーの様な薄い板状の形状の鍵盤のものもありますが、GO:PIANO88はボックス型で象牙調も相まって見た目にも嬉しい鍵盤です。
③:音の強弱
安いキーボードは鍵盤を弾く強さで音の強弱が変わりません。弱く弾いても強く弾いても同じ音量で出てしまいます。これでは正しい指使いが身についていないので、ピアノを弾いた時に音量がバラバラになるなど汚い演奏になってしまいます。
GO:PIANO88は3段階のタッチで音色が変化します。電子ピアノに比べても少なくはありますが、あるのとないのでは雲泥の差です。
GO:PIANO88は88鍵盤キーボードの最適解
初心者だから楽器の良し悪しはわからないだろうし、安いやつでいいや!と思うかもしれません。
趣味で楽しむものですから無理強いはしませんが、良い音と、なにより弾きやすい楽器で練習した方が上達は間違いなく早いです。
キーボードを購入するのは安い買い物で済ませる目的ではなく、ピアノを楽しく弾けるようになることですよね?
なのでRoland GO:PIANO88は、電子ピアノが高くて買えない、でもいつかはピアノを弾けるようになりたい!というアナタにおすすめのキーボードなんです。
バネの鍵盤は仕方がありませんが、鍵盤の質感や大きさ、弾きやすさは、格安のキーボードよりもずっと弾きやすいです。
いずれピアノを弾く時にも違和感が少ないでしょう。
なるべく安く、それでも鍵盤タッチがピアノに近いものが欲しいという方は、こちらのCASIO PX-S1100がおすすめです。
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