●スタンドとペダルもセットで安い電子ピアノを探している
●でも格安メーカーでは品質や、すぐ壊れないか不安。。。
というアナタに楽器屋店員のyamaが、コスパ最強の日本製電子ピアノ「KORG C1 Air」をレビュー。
安さを実現したがゆえの、残念ポイント(デメリット)も包み隠さず解説します。
KORGブランドと日本製で品質は安心。なのに安い電子ピアノがC1 Air。
とにかく低予算でスタンド・ペダルがついた電子ピアノを探しているならおすすめ!
音は電子っぽさが少ない、リアルなピアノサウンド。しっかりした音量でスピーカーを鳴らせばかなり良いです。
鍵盤のタッチは10万円台の電子ピアノに劣りますが、とりあえず始めてみたい、不満になってから買い替えも視野に入れる、という場合は買って後悔するほどの鍵盤の品質が悪いわけではありません。
▼メリット
①:据置きで最安クラスなのに日本製
②:アンプが大きく生ピアノのような音圧
③:BluetoothオーディオでBGMスピーカーとしても良い
④:スリムなデザインと全6カラー
⑤:電子ピアノならではの豊富な機能
▼デメリット
①:それなりのピアノタッチ鍵盤
②:Bluetoothアプリが無い
それでは詳しく解説します。
KORG C1 Airメリット
メリット①:据置きで最安クラスなのに日本製
KORG(コルグ)は日本の電子楽器メーカーです。YAMAHAなどと比べると知名度は無いかもしれませんが、シンセサイザーではプロにも愛用者が少なくない信頼のブランドです。
C1 Airはピアノタッチのスタンド+3本足ペダル付きの据え置き型電子ピアノでありながら、他ブランドと比較しても最安クラス。
市場相場価格7〜8万円。
それなのにまさかの日本製。京都府南丹市美山町で鍵盤から本体の組み立てが行われています。
YAMAHAなど多くのメーカーはアジア工場製です。最近は海外製だからと言っても有名ブランド製品であれば、新品で壊れていたなんてことはほぼありません。とは言え日本製だと安心感が増しますよね。海外の楽器店もこの点を評価されています。
こちらの動画は違う機種の映像ですが、同じ場所で作られています。
メリット②:アンプが大きく生ピアノのような音圧
KORG C1 Airはアンプの出力が25Wが2基。
10万円クラスの電子ピアノだと、出力8Wや12Wという低出力が一般的。
アコースティックピアノくらいにボリュームを上げても、ちゃんと鳴りきってくれるので本物さながらの音圧が楽しめます。
シンセサイザーで培った技術も相まって、サウンドの質は10万円台後半のピアノに勝るとも劣りません。
これにより、鍵盤を押す力で表現するタッチの違いが身に付きやすくなります。
複数のピアノに加えて、エレピやオルガン、弦楽器など音色は全30種類を内蔵。
響きや奥行きを加えるエフェクトも搭載しています。
ヘッドフォン使用時も広がりのある音色で、長時間の演奏も疲れません。
メリット③:BluetoothオーディオでBGMスピーカーとしても良い
C1 AirはBluetoothオーディオが対応する電子ピアノの先駆けでした。
お手持ちのスマートフォンやタブレットをBluetoothで接続すれば、YouTubeやAmazon Musicなど、普段聞いている音楽を電子ピアノのスピーカーで再生ができます。
電子ピアノには低音から高音まで、音域が幅広い楽器です。それを再現するためにスピーカーの性能も高いです。
そんなスピーカーで楽曲を聴いてみると、いつもは聞こえなかった楽器の音やフレーズが聞こえたり、大好きな曲の新たな魅力を感じられるでしょう。ピアノを弾かない時も、BGM用のBluetoothスピーカーとしての使用もおすすめです。
もちろん曲を再生しながら、一緒にピアノ演奏も楽しめます。
メリット④:スリムなデザインと全6カラー
奥行きはわずか26センチ(転倒防止金具除く)のスリムサイズ。
お部屋に置いても圧迫感がありません。
鍵盤の蓋を閉めるとフラットになるので、レッスンの宿題や物書きなど簡易的なテーブルとしても使えます。電子製品なので、飲食は控えた方が無難です。
カラーはブラック、ホワイトのほか、ピアノには珍しいレッド、木目調のホワイトアッシュとブラウン、ウッデンブラックを加えた全6色。
お部屋のインテリアと合わせやすいですね。
メリット⑤:電子ピアノならではの豊富な機能
自分の演奏をピアノ本体に録音することができます。
後から客観的に聞き返すことで、課題が見つけやすく上達につながります。
メトロノームや、2つの音色を重ねるレイヤー、低音部と高音部を同じ音域にできるパートナーモードなど、電子ピアノならではの豊富な機能を搭載しています。
KORG C1 Air デメリット
デメリット①:それなりのピアノタッチ鍵盤
キーボードとは異なる、重さのあるピアノタッチ鍵盤「リアル・ウェイテッド・ハンマー・アクション3(RH3)鍵盤」を採用しています。
低音域は重く、高音域はタッチが軽くなるという、本来のピアノ鍵盤の特性を再現しています。
同じ価格帯のキーボードなんかに比べれば、ずっと良い鍵盤です。
ただし他社の10万円台以上のピアノタッチ鍵盤と比べると、沈み込み方やカクンっとなるエスケープメントがアコースティックピアノに近くないと感じる人が多いです。
弾きづらいと感じるような粗悪な鍵盤ではありませんので、ご安心を。
デメリット②:Bluetoothアプリが無い
ほとんどのBlueooth対応電子ピアノには、専用のアプリがあります。
アプリでは電子ピアノ音色の変更や、内蔵曲の再生など、ピアノ本体よりも設定を簡単に変えられるのが特徴です。
しかしKORG C1 Airには、そのようなコントロール用アプリなどは用意されていません。
操作パネルにはボタンも多く、わかりづらいわけではありませんが。。。逆に言うとそれほど複雑できめ細かな設定をするほどの項目が無く、本体操作で済むシンプルな設計とも言えます。
KORG C1 Airの主な仕様
市場相場価格 | 70,000〜80,000円前後 |
鍵盤 | RH3(リアル・ウェイテッド・ハンマー・アクション3)鍵盤:88鍵 |
音源 | ステレオPCM音源 |
最大同時発音数 | 120 |
音色 | 30種類 |
エフェクト | ブリリアンス、リバーブ、コーラス(各3段階) |
内蔵曲 | 50曲 |
ペダル | ダンパー 、ソステヌート、ソフト(*ハーフペダル対応) |
接続端子 | LINE OUT、MIDI(IN、OUT)、ヘッドホン×2、ペダル、スピーカー |
スピーカー | 10cm x 2 |
アンプ出力 | 25W x 2 |
サイズ | 1346x347x770mm 蓋を開けた時 1346x347x926mm |
質量 | 35kg |
付属品 | ACアダプター、専用スタンド、ヘッドホン |
KORG C1 Airは低予算でもコスパの高い電子ピアノ
日本製で7〜8万円前後という価格は驚異的なコストパフォーマンスです。
プロミュージシャンの楽器も手掛けるKORGブランドなので、特にサウンドは非常に高音質。
ペダルも3本足でスタンドに固定されているので、安定感があります。
スリムサイズでお部屋に設置しやすく、はじめての電子ピアノとしてもおすすめできます。
安心の日本製が好き。格安ブランドだと品質と耐久性が心配。
できる限り安い価格でスタンド一体型の電子ピアノを探している。
趣味でピアノを始めたい、とりあえずの最初の1台。
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