
・一度ピアノを挫折したので優しいタッチの鍵盤が良い
・趣味でピアノを始めたいけど予算は4万円
・電子ピアノは高くて買えない
・軽くて持ち運びできると良い
というあなたに楽器屋店員のyamaが、KORG Lianoを徹底解説します。
・Lianoはキーボード以上電子ピアノ未満の優しい弾き心地の鍵盤が最大の特徴
・自然で優しい音色と弾き心地ならLiano、Bluetoothを使いたいならGO:PIANO88がおすすめ
KORG Lianoメリット・デメリット
メリット
①:88鍵盤ながらピアノ初心者にも最適な価格
②:スリムサイズで6kgの軽量ボディ
③:厳選された8音色と低音へのこだわり
④:キーボードとしては最上級のライトタッチ鍵盤
⑤:最大同時発音数120
⑥:アダプターまたは単3電池6本駆動
⑦:ペダル・譜面立て・スタンドまで付属
デメリット
①:好みの分かれるライトタッチ鍵盤
②:Bluetooth非対応
KORG Lianoメリット


メリット①:88鍵盤ながらピアノ初心者にも最適な価格
Lianoは市場にも数少ない88鍵盤のキーボードです。ポップスなどの伴奏はもちろん、ソロピアノやクラシックまで対応できるグランドピアノと同じ音域を持っています。
その上で2022年9月下旬発売時点での市場相場価格は税込39,600円。
これから趣味でピアノを始めてみたい、昔ピアノを習っていたという人たちにも買いやすい価格と言えます。
Amazonなどで見かける謎の中華ブランドとは異なり、日本の電子楽器ブランドKORG製のため品質も安心です。
メリット②:スリムサイズで6kgの軽量ボディ




Lianoは88鍵盤ピアノとしては最小クラスの大きさと重さです。
サイズは1,282 x 290 x 73 mm。88鍵盤でありながら横幅130cmを下回り、薄さも約7cmというのは驚異的です。
加えて重量もわずか6.0kg。キーボード並みの軽量さを実現しています。
かんたんに持ち運べる88鍵盤電子ピアノなので、すでにピアノを持っていて外でも演奏する機会があるピアノ講師や、バンド演奏で使いたいという人など、2台目の電子ピアノとしてもおすすめです。
メリット③:厳選された8音色と低音へのこだわり


音色は全8種類
1:PIANO 1(ピアノ)
2:PIANO 2(ピアノ)
3:E.PIANO 1(エレクトリックピアノ、エレピ)
4:E.PIANO 2(エレクトリックピアノ、エレピ)
5:HARPSICHORD(ハープシコード、チェンバロ)
6:P.ORGAN(パイプオルガン)
7:E.ORGAN(電子オルガン)
8:STRINGS(ストリングス)
KORGはプロ仕様のシンセサイザーも長年開発しており、その高品質な音色を踏襲しています。この点も他の安い電子ピアノ・キーボードとは異なるメリットです。
その音色をさらに生かすべくスピーカーの配置にもこだわり演奏者の耳に直接音を届けます。またスピーカー背面に穴を設けたバスレフ構造により、スリムな筐体でもダイナミックな低音を実現しています。
もちろんスピーカーだけでなく、ヘッドフォンも接続可能なので、夜間の演奏も安心です。
メリット④:キーボードとしては最上級のライトタッチ鍵盤
普通のキーボードの鍵盤はバネの戻りが強いため、力の入れ加減がピアノとは異なり弾きづらいと感じる人が多いです。
Lianoの鍵盤は、プロ仕様のシンセサイザーKORG KRONOS LSに採用された鍵盤を踏襲、新規開発したLS鍵盤を採用。
心地よい”軽さ”を実現しており、ピアノの鍵盤は重くて不安、気軽にピアノを始めてみたい、過去に一度ピアノを挫折してしまったという方々に優しい鍵盤です。
メリット⑤:最大同時発音数120
最大同時発音数とは、一度に鳴らせる音の数の上限です。詳しくはこちらの記事もご覧ください。
安いものだと64程度で、特にクラシックなど音を重ねるような楽曲では、弾き始めた音が途切れてしまうことがあります。
Lianoの120という数であれば、初心者が弾くような楽曲であれば足りないということはないでしょう。
メリット⑥:アダプターまたは単3電池6本駆動


電源は付属のアダプターに加えて、電池での駆動も可能です。
単3電池6本で約8時間の動作が可能です。
ステージやストリートなどあらゆる環境での使用も手軽に行うことができます。
メリット⑦:ペダル・譜面立て・スタンドまで付属


音を伸ばすためのペダルと、本体に差し込む譜面立て、それに加えて専用スタンドまで付属しています。
ほとんどのキーボードはスタンドが別売り(おおよそ4,000円から8,000円程度)ですが、Lianoには本体価格39,600円に専用スタンドが付属しています。
卓上ピアノはテーブルの上などどこでも弾けるのもメリットのひとつではありますが、本物のピアノのように演奏に好ましい高さで演奏するにはスタンドは必須です。正しい姿勢で演奏したい人にも嬉しい付属スタンドです。
KORG Lianoのデメリット


デメリット①:好みの分かれるライトタッチ鍵盤
鍵盤タッチはやや軽めのライトタッチ鍵盤。
前述の通り一般的なキーボードの鍵盤よりもバネの強さは感じません。その点においてメーカーも初心者に優しいとうたっていますが、生ピアノや高価格電子ピアノの本格的なピアノタッチとは異なります。
ピアノのレッスンに通っている人や、ストリートピアノを弾けるようになりたいと思っている人であれば、手放しでおすすめできません。
というのも家ではLianoのライトタッチ鍵盤で練習してその軽さに慣れてしまうと、本物のピアノを弾いた時にいつもと違う弾き心地に戸惑ってしまう恐れは高いです。
初心者だからこそ本来と同じピアノタッチで練習した方が、長い目で見れば理想的です。
続くかどうかわからないからなるべく安く済ませたい、家で気軽に弾いて楽しむだけだから、という人でないならもう少し上位機種を検討してみても良いでしょう。
価格は6万円台になりますが、同じ卓上88鍵盤の電子ピアノでピアノタッチ鍵盤で、コストパフォーマンスに優れたCASIO PX-S1100はおすすめです。
デメリット②:Bluetooth非対応
Bluetooth接続が可能な機種では、スマホ内の楽曲やYouTubeをピアノのスピーカーで再生しながら、同時にピアノで演奏できます。
しかしLianoは残念ながらBluetoohオーディオ非対応です。
パソコンとUSBケーブルで接続すれば、パソコンの音を再生しながら演奏することは可能です。
全6色のカラーバリエーション














Roland GO:PIANO88との違い比較


KORG Liano | Roland GO:PIANO88 | |
---|---|---|
市場相場価格 | 39,600円 | 29,700円 |
鍵盤数 | 88 | 88 |
音色数 | 8種類 ・ピアノ:2音色 ・E.ピアノ:2音色 ・ハープシコード:1音色 ・オルガン:2音色 ・ストリングス:1音色 | 4種類 ・ピアノ:1音色 ・E.ピアノ:1音色 ・オルガン:1音色 ・ストリングス:1音色 |
最大同時発音数 | 120 | 128 |
電池 | 単3電池6本 約8時間 | 単1電池 約20時間 |
Bluetooth接続 | なし | あり |
サイズ | 1,282 x 290 x 73 mm | 1,283 x 291 x 87 mm |
重量 | 6.0kg | 7.0kg |
付属品 | 電源アダプター、ペダル、譜面立て、スタンド | 電源アダプター、ペダル、譜面立て |
88鍵盤キーボードの選択肢といて1択だったローランドのGO:PIANO88との違いを比較してみます。
カタログスペックの違いは上記表の通りです。価格差は約1万円です。
違い①:音色の数
音色の種類はLiano8種類、GO:PIANO88は4種類です。
一見Lianoの方が多いですがバリエーションがあるだけ、ハープシコードの音色が多いだけとも言えます。
どちらの機種もピアノ初心者であれば問題ない種類です。
違い②:音色の質
音質についてはキャラクターが少々異なります。
どちらの機種も音量を最大まで上げても音割れすることなく、無名ブランドのキーボードよりも断然優れています。
Lianoのピアノはしやなかで心地の良い音色です。電子音感の少ない自然な響きでした。
個人的にはLianoの方がナチュラルで耳馴染みの良い音色で好きです。
一方GO:PIANO88のピアノの音色はLianoと比べるとクリアでくっきりした印象です。
輪郭のある音色なので、ポップスやバンド系の曲を流しながら演奏する場合は、聞き取りやすい音色と言えます。
違い③:鍵盤のタッチ
鍵盤の押し心地も若干異なります。
GO:PIANO88の方が一般的なキーボードの鍵盤に近いです。鍵盤の押し始めから、バネの反発を感じます。
Lianoもバネ式のようですが、指を押し返す力は弱く感じ、押し始めも優しく感じました。


・これからピアノを始めたいけど88鍵盤で、なるべく安いものが欲しい
・予算は4万円以下
・テーブルの上でも使いたいし、専用スタンドでピアノ演奏に好ましい高さでも演奏したい
・一度ピアノを挫折したので優しいタッチの鍵盤が良い
・ナチュラルで耳にも優しい音色に癒されたい


・これからピアノを始めたいけど88鍵盤で、なるべく安いものが欲しい
・予算は3万円
・クリアでくっきりした音色が良い
・Bluetooth接続でYouTubeやSpotifyを再生しながらピアノを弾きたい






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