スポーツの中には一人で身に付けた”自分流”が通用することがあります。
しかし、ピアノにおいて”自分流”は間違いなく上達の妨げになります。
正しい指の形、正しい脱力、正しい楽譜の読み方etc…
最初の頃は”自分流”で弾けたとしてもこれらの基礎が無ければ中級者、上級者になった時に伸び悩むことになるでしょう。
実は、ピアノは最初の基礎で間違えないことが大切なんです。
変なクセや指の形を覚えてしまえばそれを直すのにはとても時間が掛かってしまいます。
変なクセが付きやすいのは初心者の時期。最初に正しい基礎を覚えるのが大事!
そこで今回は、ピアノの大切な基礎を身に付ける方法を紹介していきます。
これを覚えて”自分流”を回避・卒業しましょう!
【練習方法の前に】ピアノの初心者に大事な基礎とは?
結論から先に言いますと
- 楽譜から音符を読み取る(時間が掛かっても大丈夫)
- 正しい指の形でピアノを弾く
- 指を自由に動かせる
この3つが身に付いていれば、ピアノで最低限必要な事はマスターしている事になります。
これらはこれからピアノを弾く時に常に使う大事な基礎です。
【ピアノの練習方法その1】楽譜をスラスラ読む
音楽未経験の人は「楽譜を読むのは難しそう!」って思う人は多いです。
ですが、実際は全くそんなことは無いので安心してください。
確かに記号の数はとても多いのですが、頻出の物だけ覚えれば大丈夫です。
初心者のうちは
スタッカート(跳ねる)
スラー(繋げる)
タイ(伸ばす)
ペダル記号
繰り返し記号
の5つを覚えれば基本的に弾くことが出来ます。
難しい曲を弾くようになれば更に多くの記号が出てきますが、その都度ググれば問題ないです。
これらはいつか自然に覚えるものなので、受験勉強の暗記みたいに覚えようとしなくて大丈夫!
楽譜をスラスラ読めるようになる方法
これを身に付けるために教えることは特にありません。
裏技とかコツは特にないです・・・
(ちなみに、基礎的な楽譜の読み方はこちらが分かりやすいです)
大事なのは時間が掛かっても音符を読み取る根気です。
経験が読むスピードを上げます。
ド、レ、ミ、ファ・・・この音はラだ!
という風に、時間を掛けて順番に読み取ってください。
これを地道に続けていれば気づいたら楽譜を読むスピードが格段に上がっていますよ!
【ピアノの練習方法その2】正しい指の形でピアノを弾く
ピアノは指を使って演奏する楽器ですよね?
そんなこと知っているよ!と思うかもしれません。
しかし、初心者の人は手首や腕全体を使って弾いてしまうことが多くあります。
ピアノは基本的に脱力して弾くのが大事!
腕や肩に力が入っているのは良くです。
( 脱力しながらピアノを弾く方法はこちらから )
最初の頃は指が動かないので、足りない動きを他の部分で補ってしまうんですよね。
しかし、手首や腕全体を使った弾き方は無駄が多く、難易度の高い曲を弾く時に必ず障害になります。
無駄が無いフォームでピアノを弾こう!
腕や肩の力を使う必要は無いよ。ピアノは指で弾くんだ。
正しい指の形でピアノを弾く方法
ピアノ教室では「猫の手」「卵を握った時の手の形」という風に習う事が多いです。
個人的には「卵を握った時の手の形」がしっくりきます
最も良い練習法は映像を見て学ぶことです。
ただし、プロの演奏を参考にするのはオススメできません。
ピアニストは弾く姿も美しくするため、お手本のようなピアノの弾き方で弾くとは限らないからです。
↓おすすめの参考動画
【ピアノの練習方法その3】指のトレーニングをしよう
初級者の頃に指が回らなくて弾けないという事はあまり無いのです。
しかし、中級、上級になってくると指使いが難しい曲がいくつも出てきます。
そういった曲に出会った時に、指を自由に動かす技術を磨いていると素早く対応することが出来ます。
初心者の頃は指が思ったように動かないかもしれません。
そんな人でも指のトレーニングを続ければ指がしなやかに動くようになります!
指のトレーニングの練習方法
下で詳しい練習方法、使用する楽譜を紹介しています。
クラシックやディズニーの曲ではなく、指を動かす練習のために作られた楽譜を使います。
「ハノン」がトレーニング用の楽譜として有名だね
理想は毎日5分以上
ですが、毎日やるのは難しいと思うので2日に1回、3日に1回は練習した方がいいです!
地道に指のトレーニングを続ければ、必ず指が動くようになるよ!
【ピアノ初心者にオススメ】今回紹介した練習方法の効果を一気に得る方法
裏技の様な書き方をしてしまいましたが、普通にありふれた方法です。
それは教材を使って基礎を習得する方法です。
ピアノを独学で学ぶときに一番大変なのが入門者→初級者へのステップアップです。
この方法はその大変な部分だけ教科書に頼って、その後は自分で全部やる!という独学法です。
オススメは 30日でマスターするピアノ教本 を使った練習です。
「30日でマスター」は基礎をマスターするという意味。たった30日でピアノをマスターなんて無理です(笑)
これにはプロ講師の映像と教科書が付いているので、ピアノ教室に通った時に近い効果が得られます。
値段は少し高いのですが、ピアノ教室4カ月分だと考えるとピアノ教室に通うよりは圧倒的に安く済ませられます。
これを使った学習法はこんな感じです。
① 30日でマスターするピアノ教本 を使って基礎を完璧にする
② 初級の楽譜集(Amazonで売っています)を買って練習する
独学の一番の強みは好きな曲が弾けることです。
①を終えた後は自分の好きな曲を好きなだけ弾いてください。
30日でマスターするピアノ教本 の教科書で練習する3曲である
「カノン」
「ハナミズキ」
「アメイジング・グレイス」(聞けば絶対に分かります)
は誰でも知っている超名曲なので、弾いていてとても楽しいと思いますよ
この練習方法は楽しみながら基礎が学べるからオススメ!
おわりに
いかがでしたか?
皆さんのピアノ独学の助けになれていれば嬉しいです。
入門者→初級者へのステップアップは大変ですが、ピアノはとても楽しい趣味なので諦めずに楽しんで続けてください!
ピアノは残りの人生の最後まで楽しめる趣味なので!
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