皆さんはどの様にピアノを練習していますか?
恐らく独学の人は教材から学んだ方法、もしくは我流で弾いていると思います。
ここで恐ろしいのが我流で練習している人です。
ピアノを間違ったやり方で練習してしまうと効率が悪くなり、変なクセが付いてしまいます。
そういったミスを防ぐためにも、正しい方法でピアノを練習して効率よくステップアップすることが大事です。
そこで今回は、正しいピアノの練習方法を紹介していきます。
間違った練習方法や、実際に練習するときのスケジュールも解説しますよ!
初心者に知って欲しい。正しいピアノの練習方法
とにかく大切なのは「ピアノの練習は地味」という事を理解することです。近道や裏技はありません。
ピアノは地味な練習を繰り返す事が最も効率が良いんです!
最初の頃は少し面倒臭いと思うかもしれませんが、慣れてしまえば苦に感じる事は無くなります。
前置きはこの位にしておいて、練習方法は以下の通りです!
正しいピアノの練習方法!
①基礎練習
②今日弾く場所を決める
③右手を完璧に
④左手を完璧に
⑤両手でゆっくり合わせる
⑥ゆっくり弾けるようになったらテンポを上げて仕上げる
基礎練習で指を自由自在に動かす
ピアノを練習するとき、一番最初にしてほしいのが基礎練習です。
基礎練習は指を自由に動かす為のトレーニングのことで、難しい曲を弾くときに必ず役に立ちます。
少し退屈な練習になるので最初は面倒だと感じるかもしれませんが、最初に5分、10分だけでもいいので練習するのをおすすめします。
初級の曲を弾いている頃は実感が湧かないと思いますが、中級や上級に上がった時に指の軽やかさを実感できると思います。
また、指のウォーミングアップの役割もあるので、曲の練習に入った時に指が軽くなる効果もあります。
今日は10分ぐらいしかピアノを弾けない!という時は基礎練習だけやりましょう!
↓この記事で詳しく解説しています。おすすめの楽譜や無料動画を紹介しているので是非!
右手、左手を完璧に弾けるようにする
皆さんは片手練習をどの位していますか?
「そこそこ片手で弾けるようになったから両手練習を始めよう!」
という考えの人は結構多いと思います。確かに片手練習って地味なのであまり長くやりたくないですよね。
しかし、片手練習はとても大事で、この時点でどれだけ弾けているかによって両手での合わせやすさが大きく変わってきます。
両手で合わせるのにとても時間が掛かってしまう人は、もう一度片手練習に戻った方がいいかもしれません。
片手練習から両手練習にシフトするタイミングってよく分からないですよね?
僕の場合は「最終的に弾きたいテンポで弾ける」「5回連続で弾いても間違えない」の2つをクリアした場合に両手練習に移行します。
弾く人によって条件は変わってきますが、よかったら参考にしてみてください。
両手でゆっくり合わせる
片手で完璧に弾けるようになったら、いよいよ両手練習に移ります。
最初の内は「え、遅すぎるでしょ!?」というテンポで弾いて全く問題ないです。
まずはゆっくりと合わせることに集中して、弾けるようになったらテンポを上げて弾く練習をすればいいんです。
最初から2つを同時に練習するのではなく、1つを完璧にしたら次へ行くのが大事です。
ゆっくり弾けるようになったらテンポを上げて仕上げる
お手本の1/2の速さでも完璧に弾けるようになったら後は仕上げです。
ここまで来た人はお疲れ様です。一番大変な両手合わせの練習に比べれば、テンポを上げて仕上げる練習は(趣味のピアノの場合は)とても簡単です。
テンポを上げる練習になっても大事な事は今までと変わりません。少しずつテンポを上げて丁寧に弾きましょう。
ある程度原曲に近いテンポになったら最終段階です。
メトロノームを使って楽譜に書かれてあるテンポで正確に、何度も弾きましょう。この練習法で正しいリズム感と、正確な速度で曲を弾く事が出来るようになります。
これで一曲が仕上がりました。お疲れ様です!
すぐ終わる工程はありましたが、6つもの段階を経て、大事な1曲を弾けるようになります。
ピアノの練習方法は難易度に関わらず大体同じ方法です。難しい曲だからといって特別な事はしません。
ここで身に付けた練習方法は、あなたが中級者、上級者にステップアップしても必ず使うことが出来ます。
少し面倒だと感じるかもしれませんが、今のうちに慣れておけば、この先あなたを支える土台になります。
やってはいけない! ピアノ初心者の間違った練習方法
得意な場所ばかり弾いてしまう
これは初級者から上級者まで、全ての人がやってしまうミスです。ピアノ歴13年の僕でもやってしまいます。
ただ、中級上級の人は意識的にストレス発散や楽しいからという理由でやるのに対し、初級者の人は無意識に得意な場所を何度も練習してしまう傾向にあります。
本当に何度も練習しなければいけない所は苦手な部分です!
苦手な所を反復練習して上達しましょう!
辛くても頑張って練習してしまう
根性とやる気はとても素晴らしいです。そのやる気は後々とても役に立つと思います。
しかし、ピアノの練習は精神状態の影響を大きく受けます。
疲れ、イライラしている状態では頭が働かず、効率の良い練習はできません。
難しい曲を弾いて疲れている時、弾けなくてイライラしている時などは思い切って練習を辞めてしまいましょう!フラットな気持ちで練習するのが大事です!
それでも練習がしたい人は、一度落ち着いて気持ちの切り替えが大事ですよ!
参考になるか分かりませんが、僕はそういった時には「冷たい水で手を洗う」「甘い物と紅茶をゆっくり楽しむ」の2つで気持ちを切り替えています。
基礎練習をやらずに弾きたい曲だけ弾く
多くの人は好きな曲を弾きたいからピアノを弾いていると思います。
なので、ピアノを練習するときは弾きたい曲の楽譜だけを練習している人は結構多いんですよね。
確かに弾きたい曲を弾いてピアノを楽しむことはとても大切ですが、基礎能力が身に付かないと将来的に指が動かず大変な思いをしてしまいます。
基礎練習はスポーツでいう筋トレに近い物です。
定期的に筋トレをして、手に入れた筋肉がスポーツ技術の大きな土台になるのと同じです。
2日に1回でも効果はあります。定期的に基礎練習をする癖を付けましょう!
一曲を仕上げるときの具体的なスケジュールの例
今回は30節の曲を3日で完成させる場合を例として紹介します。
注意
これは一曲を仕上げるときの流れを説明する例です。30節を3日で仕上げよう!という意味ではありません。
もし時間が無ければ、1日の内容を2日や3日に分けて練習してください!それ以上掛かっても全く問題ないです。
ピアノの練習は時間で管理するのではなく、「完璧に弾けるようになったら次の工程に移る」というのが大事です。
1日目
① まずは基礎練習です。10分以上はやりましょう!
② 今日弾く場所を決めます。今回は15節にします。
③ まずはテンポ遅めで右手を練習します。右手が完璧に弾けるようになったら次は左手を練習!
④ 右手も左手もテンポ遅めで弾けるようになったら、次はテンポを上げて練習します。最終的に弾きたいテンポで弾けるようにしておくと、両手で合わせるときに楽です!
これで1日目は終了!
注意
時間が無ければ1日で右手だけでも大丈夫です。今回例に挙げている1~3日を10日掛けても全く問題無し!
ピアノの練習は時間で管理するのではなく、完璧に弾けるようになったら次の工程へ移ることが大事。
2日目
① 今日も最初は基礎練習です。10分以上はやりましょう!
② 昨日弾けるようになった部分をもう一度確認しましょう。弾けない所があれば、その部分を反復練習しましょう!
③ 今日の目標は16節~30節に決定。
④ 練習内容は1日目と同じです
⑤ ④が終わったら一曲通して弾く練習をしましょう。
これで2日目終了。これで片手は完璧になったので、次の日はいよいよ両手で練習です!
片手練習を完璧にしておくと、両手で合わせやすいよ!
3日目
① またまた基礎練習です。最初に基礎練習をする癖を付けましょう!
② 一曲通しで弾けるかを片手ずつ確認。
③ 1節ずつゆっくりと両手で合わせていきます。どんなに遅くてもいいので、一定のテンポで弾きましょう。
④ 弾けるようになったらテンポを少しずつ上げて弾きましょう。少しずつ楽譜指定のテンポに近づけていきます。
⑤ いよいよ最終工程に近づいてきました。早いテンポで弾けるようになってきたらメトロノームを使って最終仕上げです。この工程で「正確さ」「部分的にぶれない指」を手に入れることが出来ます。
⑥ 最終工程です。メトロノーム無しで一曲通して弾きましょう。メトロノームを使っていた時のテンポを思い出して、難しい部分でもテンポが変わらないように気を付けましょう。
これで1曲が完成だよ。お疲れ様!!
今回は詳しく説明したので長くなりましたが、慣れてきたらスムーズに進めることが出来ると思います。
しつこいかもしれませんが、完璧に弾けるようになったら次の工程に行きましょう!
地味な練習が結局一番効率が良いです!
正しい練習方法はピアノ教室で学べる
この記事を読んでいる人は、ピアノを効率よく上達したいという熱心な人が多いと思います。
もしこの記事を読んで、「自分の練習方法は大きく間違っていてガッカリした」「更に効率よくピアノを練習したい」と思った方はピアノ教室に通う事を考えてみてはいかがでしょうか?
もちろん、ピアノは独学でも弾けるようになれます。しかし、最も効率が良い方法はピアノ教室に通う事です。
今回紹介した練習方法を更に詳しく説明してくれますし、我流にならないように指の構えや動かし方をしっかりと指導してくれます。
レッスンの日時を自由に決められるので、忙しい大人でも通えるピアノ教室を紹介しています。疲れている時は月末にまとめてレッスンを受けることも出来る自由なピアノ教室です。ピアノ教室に興味がある人は是非見てください!
おわりに
いかがでしたか?
この記事が皆さんの練習の参考になればとても嬉しいです。
初心者の人は正しい練習方法が分からないかもしれませんが、今回紹介した練習方法を部分的でも取り入れてもらえれば効率よく上達すると思います!
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