ピアノ教室に9年通い、4年間を独学で練習している僕が「ピアノ教室」と「独学」の特徴を紹介していきます。
ピアノを始めようと思った時、まず最初に迷うのが、ピアノ教室と独学どっちにしよう?という事だと思います。どちらを選ぶにしても、不安は残りますよね。
初心者が独学でピアノを弾けるようになるのか?
初心者の大人でも通えるピアノ教室はあるの?そもそも社会人で忙しいし…
そんな人達は安心してください。
初心者は独学でピアノを弾けるようになれますし、大人でも通えるピアノ教室はたくさんあります!
今回はそういった不安を抱える人向けに、ピアノ教室と独学を詳しく解説していきます。両方の特徴を知り、読んでくださっている皆さんが自分に合っていると思う方を選択するサポートをするのが目標です。
ピアノ初心者が独学で始めるメリットとデメリット
メリット:自分が好きな曲だけを弾くことが出来る
これが独学の最も魅力的な点だと思います。
ピアノ教室の場合は上達に効率が良い曲を弾く事がよくあるのですが、独学の場合は自分で全ての楽譜を選ぶので好きな曲だけを弾くことが出来ます。
何が目的でピアノを弾いているかによりますが、自分が好きな曲たちをピアノで弾きたくて始めた人にはとても大きなメリットです。
また、こちらの方が弾いていて楽しいので長続きにも繋がると思います(性格による)。
メリット:自分のペースで弾く事が出来る
この曲を〇日まで、という指定が無いので自分のペースで弾くことが出来ます。
ピアノ教室で期限が守れなかったとしても怒られることは無いですが、期限にストレスを感じる人や忙しくても頑張りすぎてしまう人には独学がおすすめだと思います。
自分のペースで弾けるというのは大抵の場合はメリットですが、さぼりがちな人は自然に辞めてしまう可能性があるので注意が必要です!
デメリット:上達の効率が悪い
ピアノの曲には様々な特徴があります。難しい和音が多い曲、跳躍が多い曲、アルペジオが多い曲など様々です。
これらを満遍なく弾いて色々な曲を弾けるようになるのが理想ですが、好きな曲だけを弾く独学は偏りが出てしまいます。
この場合、あまり弾いた事が無いタイプの曲に出会った時は苦労する事になります(弾けないという事は無い)。
また、自分のペースで弾くのが独学の魅力ですが、大抵の場合はピアノ教室に通っている人より練習時間が短くなると思うので上達に時間が掛かります。
知らないとor気を付けないと我流になってしまう
独学で一番怖いのが、最初の内から全て我流で練習してしまう事です。
上達してから出てくる「個性」とは異なり、最初の基礎技術を身に付ける段階での我流は必ず足枷になります。
教材などを購入している人は問題ないのですが、ピアノを始めて弾く人がいきなり楽譜を読んで弾いてしまう場合は注意が必要です。
ピアノ初心者がピアノ教室で始めるメリットとデメリット
ここではピアノ教室のなかでも個人レッスンの場合について書いています。
正しいフォームが身に付く
初級者の人はまだ正しいフォームが身に付いていないと思います。
手首がよく動く、力が入りすぎている 等の良くないフォームでは難しい曲を弾くことが出来ない程、フォームというのは大事な要素です。
特に「指の構え方」、「脱力の仕方」は無意識に出来るようになるまで結構時間が掛かります。
ピアノ教室では横で講師の人が弾き方を見てくれているので、良くない点をチェックしながら改善方法を教えてくれます。
ある程度ピアノ教室に通えば注意されることも少なくなり、無意識に正しいフォームでピアノを弾く事が出来る様になります。
メリット:上達の効率が非常に高い
上で紹介した「正しいフォームが身に付く」でも効率が上がりますが、それ以外にも多くあります。
正しい練習方法が例に挙げられます。片手練習のポイント、両手練習に移ってもよいかの確認、両手での合わせ方、曲の仕上げ方などの全てを丁寧に教えて貰うことが出来ます。
これらが雑だと一曲を仕上げるまでに長い時間が掛かりますし、仕上がりもあまり綺麗になりません。
これに限らず丁寧で正しい練習方法を教わることで、ピアノ上達の効率が上がります。
一定の期間で弾く量が決められる
ほとんどのピアノ教室ではレッスンの最後に「次のレッスンまでに〇節まで弾けるようにしておいてね」と言われると思います。
子供や学生なら基本的に可能だと思いますが、社会人の大人はこれらのノルマが出来ない事は珍しくないと思います。
この記事を読んでいるほとんどの人は趣味嗜好だと思うので、普通に理由を説明すれば怒られるなんてことはありません。だとしても、ノルマを達成できなかった時は良い気はしませんよね。
ちなみに、「誰かに課題を課せられた方がやる気がでる!」という人にはメリットになります。全部が自分のペースだとサボってしまいそうですよね。
デメリット:時間の融通が利かない教室が多い
これは社会人の大人にとって大きなデメリットになると思います。
多くのピアノ教室がレッスン日・時間を固定で決めています。基本的に通うことが出来る日に決めたとしても、突然の仕事や用事が入ってしまう事は珍しくないですよね。
もちろん突然の用事で休むことは出来ますが、振替でレッスンをしてくれる教室は少なく、月謝の額は変わらないのでお金が勿体ないです。
あまり数は多くないですが、毎回自分でレッスン日と時間を決めることが出来るピアノ教室もありますので、気になったら見てください。地域によっては教室が無いかもしれません。教室数はシア―ミュージックの方が多いです。
ピアノ教室のレビュー記事はこちら


ピアノ教室と独学、どっちがお金が掛かる?
ここではお金について話していこうと思います。
ピアノの上達や楽しさは勿論大切なのですが、費用も気になりますよね。ピアノは趣味なので、生活に無理が無い範囲でピアノを楽しみ、人生を豊かにすることが大事です。
ここではピアノ教室と独学の「初期費用」「今後の費用」に分けて紹介していきます。
楽器の初期費用
まずはピアノ教室と独学のどちらでも必要な費用です。
共通の費用
・電子ピアノ購入:約10万円
・椅子などの関連道具:約2万円
初期費用
次にそれぞれの必要な費用です。
ピアノ教室の場合
・入会費:約1万円(教室による)
・楽譜代(月謝に含まれる場合あり):約3000円
独学の場合
・教材代(買う場合):約3万円
・楽譜代:約3000円
見てわかる通り、初期費用は独学の方が高いです。
独学の教材に関しては買わなくてもいいのですが、ピアノは最初の基礎が一番大事なので、そこだけ教材に頼るのはアリだと思います。
ピアノ教室の入会費は教室によって異なります。無料体験レッスンに行けば入会費無料の教室もあるので公式HPで確認してください!
それからの費用
ピアノの購入や教室の入会などの最初に必要な物を全て揃えた後に必要な費用を載せています。
ピアノ教室の場合
・月謝:約8,000円/月
独学の場合
・楽譜代(1曲購入の場合):約500円/月
・楽譜代(楽譜集購入の場合):約3000円/年
ほとんどの場合は上の例に収まると思います。
見てわかる通り、ピアノは初期費用がほとんどで、それ以降に掛かる費用はそこまで大きくありません。
独学に関しては1年間で約5000円しか必要無いですね。
ピアノ教室と独学、費用のまとめ
まず初期費用に関しては、独学する人がしっかりと練習する場合教材が必要なのでピアノ教室の方が安いです。
次にそれ以降の費用に関しては、教室に払う月謝代が必要なので独学の方が安いです。
ピアノを始めてから最初の1年間の費用を考えた場合、ピアノ教室は約20万円、独学は約14万円なので独学が安いです。
ピアノ教室は圧倒的に上達スピードが速いので、高くなってしまうのは仕方が無いですね。
独学は自由に楽しみながら5000円/年で楽しめるのはとても魅力的だと思います。
初心者はピアノ教室と独学のどっちを選べばいい?
まず最初に皆さんに教えたいのが「正解は無い」という事です。
ピアノ教室にはピアノ教室の、独学には独学の良い点があります。どちらか皆さんに合っていると思う物を選ぶのが一番良いです!
ただそれだけだと分からないと思うので、選ぶときのポイントを説明しておきます!
ピアノ教室はこんな人におすすめ
・ピアノの上達を何より優先している
・宿題があった方がやる気が出る
・ピアノで失敗したくない
先ほども書きましたが、忙しい社会人でも時間の融通が利くピアノ教室はいくつかあるので、気になった人は見てください。毎回のレッスン日時を自分で決めることが出来ます!


独学はこんな人におすすめ
・好きな曲を好きなだけ弾きたい
・自分のペースで弾きたい
・なるべくお金を掛けずにピアノを弾きたい
おすすめの練習方法としては、30日でマスターするピアノ教本 を使ってピアノで一番大事な導入レベル→初級レベルへのステップアップをします。
メリットの部分でも話しましたが、ピアノにおいてフォームは最重要です。これを使ってフォームや楽譜の読み方などの必須の基礎知識を身に付けます。
正しいフォーム、正しい練習方法、楽譜の読み方が出来れば初級中級上級の全てで使えるので、独学で進めていっても全く問題ないと思います。
基礎を身に付けたら好みの楽譜集を進めましょう。初心者の人向けにおすすめの楽譜集を紹介しているので気になったら見てください

注意
30日でマスターするピアノ教本は導入~初級レベルでの必須技術をマスターするという意味で、ピアノを完全にマスターすることは出来ません。
この教材の詳しいレビューサイトを見つけたので良かったら参考にしてみてください!
おわりに
いかがでしたでしょうか?
ピアノ教室と独学、どちらもメリットとデメリットがあるので正解はありません。
大事なのは楽しむことです。自分の生活や優先順位に合っている方を選びましょう。
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