こんにちは!
ピアノを弾くのが好きな人、ピアノの演奏を聴くのが好きな人など色々な人がいます。
しかし、そんな人たちでもピアノの成り立ち歴史を知っている人は多くありません。
そこで今回は、ピアノの歴史を詳しく紹介していきます!
そもそもピアノってどんな楽器?
楽器には様々分類がありますが、ピアノは鍵盤楽器の一種に分類されます。
鍵盤を押すと、連動したハンマーが弦を叩くことによって音が出ます。
この「ハンマーで弦を叩くことによって音が出る」という特徴から、打弦楽器にも分類されます。
打弦楽器というのは、打楽器と弦楽器の両方の特徴を併せ持った楽器の事です。
ピアノが誕生した1700年初期は鍵盤数が54でした。
そこから鍵盤数が増えていき、現代のピアノの鍵盤数が88にまで増えました。
これは他の楽器に比べて非常に音域が広く、ギターとバイオリンが約4オクターブなのに比べて、ピアノは7オクターブ弱の音域を持ちます。
これに加えて、ドレミが横並びなので直感的に理解しやすい等の理由から音楽教育、作曲などにもピアノは用いられます。
ピアノの歴史
ピアノの起源とされる楽器はいくつかあるのですが、現代のピアノを作り上げたのはイタリア パドヴァ出身のバルトロメオ・クリストフォリと言われています。
正確な時期は不明ですが、ピアノは1700年には既に存在していたとされています。
クリストフォリはピアノ以前から存在していた「チェンバロ」という楽器に関して、音の強弱の自由度が低いことに不満を感じていました。
これを改善するために爪で弦を弾いて弾くチェンバロの方式から、ハンマーで弦を叩く方式に変更しました。これが今のピアノの仕組みが出来た理由です。
この時期は多くの部品が木製だったのですが、1790年ごろから産業革命による技術向上の影響を受け、鉄製の部品を作れるようになったことが更なる発展を促しました。
特に「プレート」と呼ばれる鉄製のフレームを響板の上に設置することにより、更に太くて張力が高い弦を張れるようになりました。
現在のピアノで使用されている弦の合計張力は20トン近くあります。
また、長方形だった「スクエアピアノ」から現在のグランドピアノの形に変わったという変化もあります。
これだけ大きな変化があったことから、この時期からのピアノはそれより古い「フォルテピアノ」ではなく「モダンピアノ」と呼ばれるようになります。
その後、鍵盤を連打できるようになる「ダブル・エスケープメント・アクション」や、皮の代わりにフェルトをハンマーの素材に用いるなどの進化がありました。
ピアノの種類
ピアノはグランドピアノ以外にもいくつか種類があります。それぞれを見ていきましょう!
グランドピアノ
「ピアノ」と聞くと一番最初に思い浮かべるのがこのピアノですね。
フレームに弦を配し、鍵盤の正面に張られます。また、弦を地面に水平に張るので非常に大きな楽器です。
また、グランドピアノは更に細分化することができ、大きい順で「コンサート・グランド」「パーラー・グランド」「ベビーグランド」に分けることが出来ます。
サイズが大きい「コンサート・グランド」は演奏会など大きな舞台で使用され、小さいピアノは学校やバー、ホテルのロビーなどで使用されています。
アップライトピアノ
壁に接して設置されている縦型のピアノを見たことがありませんか?
それがアップライトピアノと呼ばれるピアノです。
グランドピアノはフレームと弦を地面に水平に設置していたのに対し、アップライトピアノはフレームと弦を鉛直に設置します。
上への拡張なのでグランドピアノに比べてかなり小さく、一般家庭や学校、バーなどの小さいスペースで活躍するピアノです。
グランドピアノのハンマーは反動と重力によって戻るのに対し、アップライトピアノは縦型なので重力が利用できず、バネを用いてハンマーを戻しています。
グランドピアノに比べて連打性能が劣るのが欠点です。
ピアノでイタリア語が多く使われるのは何故?
そもそも「ピアノ」って単語が英語ではないって知ってますか?
英単語帳などでも載っている単語ですが、実はイタリア語なんです。意外と知らない人がいるのですが、ピアニシモ、フォルテ、フェルマータなど全てイタリア語です。
ドレミファソラシドもイタリア語です。
ではなぜピアノではイタリア語が基本になっているのでしょうか?
これは、ヨーロッパの音楽が教会から広がっていったことが原因です。
当時の演奏家や音楽家は教会関係者が多かったのですが、教会での公用語はイタリア語でした。
また、その教会で学んだ関係者が他国の教会などで活躍したことから、イタリア式の楽譜が世界中に広がりました。
このようにして、現在の楽譜の多くがイタリア語で書かれています。
おわりに
いかがでしたか?
今回はピアノを作った人、初期のピアノからどの様にして進化してきたか等を解説していきました。
確かに演奏には必要ない知識ですが、好きな事の知識はあるに越したことは無いですよね。
また、知ることによって更にピアノを好きになる事もあると思います。
他にも気になった音楽記号があったら調べてみてください!
イタリアではこんな意味がある、という発見があるかもしれませんよ!
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