【レッスン練習用一番人気】YAMAHA CLP-745レビュー【HP704との違い比較】

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●ヤマハのクラビノーバCLP-745が人気らしいけど、メーカーホームページを見ても良くわからない。
●子どもの習い事で、自宅にもピアノが必要になった。
●昔ピアノを習っていたけど、改めてピアノを楽しみたいから電子ピアノを探している。

というアナタに楽器屋店員のyamaが、ヤマハで一番人気の電子ピアノである「Clavinova(クラビノーバ)CLP-745」を徹底解説!

YAMAHA CLP-745レビュー・この記事の結論

ヤマハが作っているから、ヤマハのグランドピアノを感じられる音色と弾き心地を持つCLP-745。

ヤマハの電子ピアノで木製鍵盤が採用されている、一番安い据え置き型電子ピアノです。

ピアノ先生は木製鍵盤で練習することで、表現力が身につきやすいことをおすすめしているので、できる限り安く済ませたいなら、CLP-745がちょうど良く、だから人気です。

ピアノレッスンでヤマハのピアノを使っているお子さんや、昔ヤマハ音楽教室に通っていた人におすすめです。

ただし、木製鍵盤は使用状況や湿度管理をしっかり行わないと、まれに不具合が起こります。

その点で言えば、少し安いRoland HP704もおすすめできます。

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目次

YAMAHA CLP-745の特徴

画像はjp.yamaha.comより引用
  • ヤマハの木製鍵盤を採用した最安モデル
  • 高音質で演奏が楽しめるCFXとBösendorferのサウンド
  • 豊かな響きを加える、バーチャルリゾナンスモデリング技術
  • 表現力が向上するグランド・エクスプレッション・モデリングの魅力
  • 安定感があるハーフペダル
  • 小さい音でも良く聞こえるスピーカー
  • ヘッドフォンでも自然な響き
  • 初心者にも安心な、充実したレッスン機能
  • お部屋に馴染み、空間を彩るデザインとカラーバリエーション

ヤマハの木製鍵盤を採用した最安モデル

ピアノ経験者が電子ピアノにおいて、重要視するポイントのひとつが”木製鍵盤”です。

10万円台前半と20万円台の電子ピアノの大きな違いが、鍵盤の素材です。

複数の鍵盤を弾くときに、鍵盤の側面に触れることがあります。

木製鍵盤なら、アコースティックピアノと同じ感触で、違和感なく演奏に集中できます。

CLP-745は、ヤマハブランドで木製鍵盤を採用した最も安価なモデル。

鍵盤構造は、グランドタッチ-エス鍵盤を採用。

YAMAHAが開発したエスケープメント機構を搭載し、アコースティックピアノの鍵盤タッチを再現しています。

高音質で演奏が楽しめるCFXとBösendorferのサウンド

usa.yamaha.comより引用

CFXとBösendorfer Imperialという2つの世界的に有名なグランドピアノのサウンドサンプリングを搭載しています。

YAMAHAのCFXは、最高峰のコンサートグランドピアノとして知られており、そのクリアで豊かな音色が評価されています。クラシックからポップスまで幅広いジャンルで活躍し、コンサート会場でも使用されています。

Bösendorfer Imperial(ベーゼンドルファー・インペリアル)は、ウィーンを代表する伝統的な音色を持つグランドピアノです。ウィーンフィルハーモニー管弦楽団などが愛用していることで知られています。

これら2つのサウンドサンプリングにより、幅広いジャンルの音楽を表現できます。

こちらの動画で、音の聴き比べができます。かなり上質な音色であることがわかります。ぜひヘッドフォンで聞いてみてください。

豊かな響きを加える、バーチャルリゾナンスモデリング技術

バーチャルリゾナンスモデリング技術は、アコースティックピアノの弦や響板、鍵盤といった部分の共鳴をシミュレーションするために開発されました。

これにより、電子ピアノでありながら、アコースティックピアノの持つ豊かな共鳴感を再現することができます。

表現力が向上するグランド・エクスプレッション・モデリングの魅力

グランドピアノの魅力は、鍵盤を操作する際のタッチの強弱や速度、深さに応じて、無限大の音色表現ができる点にあります。

YAMAHAはこの特徴をデジタルピアノにも取り入れるため、「グランド・エクスプレッション・モデリング」を開発しました。

この技術により、様々な曲に対応する独特の音色表現を楽しむことができ、グランドピアノに迫る表現力が実現されています。

安定感があるハーフペダル

踏み心地がしっかりしており、10万円台の電子ピアノよりも安定感があります。

CLP-745には、3つのペダル(ダンパーペダル、ソステヌートペダル、ソフトペダル)が搭載されており、アコースティックピアノと同じように表現豊かな演奏が可能です。

ダンパーペダルにはハーフペダルに対応。ペダルの深さに応じて減衰時間をコントロールできます。これにより、より繊細な表現が可能になります。

小さい音でも良く聞こえる

画像はstore.shimamura.co.jpより引用

スピーカーは高音域専用で2つ、中低音域専用で2つ、左右に合計4つ搭載しています。

音域に最適なスピーカーなので、高音はクリアに、低音は豊かに、ピアノならではの幅広い音域も美しく再生します。

アンプ出力は50Wを2基搭載。

ピアノの練習では、タッチやニュアンスによる表現力を身につけるために、アコースティックピアノと同じくらいの音量にすることが理想です。

CLP-745はそれくらいの音量でも、余裕を持って鳴らしてくれます。

しかし、どうしても音が大きく出せない時も、CLP-745のスピーカーは有効です。

スピーカーの数が少ないピアノで音量を小さくすると、弱く弾いた音が聞こえづらくなってしまいます。

その状態で練習すると、弱い音も聞こえるように強く弾く悪いクセがつく恐れがあります。

そのままグランドピアノを弾くと、強弱の無い演奏になってしまいます。

CLP-745はスピーカーが4つあることで、小さな音量でも弱い音もちゃんと聞こえるので、安心です。

ヘッドフォンでも自然な響き

バイノーラルサンプリングとステレオフォニックオプティマイザー技術を採用。

バイノーラルサンプリングは、ダミーヘッドを使い、耳の位置で音をサンプリングすることで、臨場感ある音を再現。

ステレオフォニックオプティマイザーは、CFXとインペリアル以外の音色でも自然な音の広がりを再現。

夜間練習時にヘッドホンを使用しても、まるでピアノ本体から音が聴こえてくるような響きを楽しめます。

長時間の練習でも快適な音楽体験が可能です。

練習が楽しく効率的になるスマートピアニストアプリ

無料アプリ、スマートピアニストアプリと連携することで、機能の拡張や練習を助ける便利な機能が利用できます。

スマートフォンやタブレット向けのアプリで、CLP-745とBluetooth接続をして使うことができます。

アプリを通じて、楽譜の表示や自動伴奏機能、録音や再生、音色の選択などが手軽に行えます。

アプリ内の楽譜表示機能を使って新しい曲の練習がスムーズに行えたり、録音機能を利用して自分の演奏を確認したりできます。

また、自動伴奏機能を使ってバンドやオーケストラのような演奏体験も可能です。

初心者にも安心な、充実したレッスン機能

CLP-745には、内蔵された楽譜や練習曲を使ったレッスン機能があります。

さらに、メトロノームやスプリットモードなど、演奏スキルを向上させるための機能が充実しています。

スプリットモードは左右の鍵盤を同じ音域に設定します。先生と一緒に演奏しながら練習することもできます。

お部屋に馴染み、空間を彩るデザインとカラーバリエーション

シンプルで上品なデザインが採用されており、どのようなインテリアにも馴染みます。

カラーは画像左から、ブラックウッド調(CLP-745B)、ニューダークローズウッド調(CLP-745R)、ホワイトアッシュ調(CLP-745WA)、ダークウォルナット調(CLP-745DW)の全4色。

一番人気はホワイトアッシュ調です。

YAMAHA CLP-745のデメリット

①:売れ筋のピアノよりも価格が少し高い
②:設置スペースが限られるサイズと重量
③:環境変化で不具合が出る可能性がある木製鍵盤

売れ筋のピアノよりも価格が少し高い

CLP-745は市場相場価格は242,000円。

その高品質と機能の充実さから、売れ筋の10万円台の電子ピアノと比較して価格が少し高めです。

一般的な電子ピアノと比較して、高い音質や木製鍵盤の採用、上質なタッチ感を提供しています。性能は十分に価格に見合ったものです。

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設置スペースが限られるサイズと重要

CLP-745の本体サイズは、幅1461mm x 奥行き459mm x 高さ927mmで、重量は60kgです。

このサイズと重量は、子ども部屋などへの設置が難しい可能性があります。

アコースティックピアノよりも小さいですが、それに近い演奏感を実現するための必要な条件ではあります。

家の中での移動は、大人二人で運べる重さです。

環境変化で不具合が出る可能性がある木製鍵盤

鍵盤には本物の木材を使用しています。

製造工程上において、狂いだしはしっかり行われていますが、過乾燥などでまれに変化してしまう場合があります。

鍵盤が反るなどして形が変わると、鍵盤を押すと違和感があったり、戻りが悪い、戻ってこないといった不具合が出ます。

エアコンの風が直接当たる場所に設置しないなど、配慮したほうが無難です。

これは本物のグランドピアノも同様です。

もしも不具合が起きた場合は、購入店へ連絡すれば、ヤマハから修理技術者が派遣され直してくれます。

ネット購入でもまずは販売店にお問い合わせください。

YAMAHA CLP-745の仕様

音源ヤマハ CFXサンプリング、 ベーゼンドルファー インペリアルサンプリング
音色数38音色
ポリフォニー256音
ペダルダンパー(ハーフペダル対応)、ソフト、ソステヌート
スピーカー出力50W x 2
スピーカー数(16 cm + 8 cm)x 2
外部接続端子USB TO HOST、USB TO DEVICE、MIDI(IN/OUT/THRU)、AUX IN、AUX OUT(L/L+R、R)、ヘッドフォンジャック x 2
寸法(幅×奥行き×高さ)1461mm × 459mm × 927mm
重量60kg

【島村楽器限定】SCLP-7450と通常モデルの違い

島村楽器限定モデルSCLP-7450と通常モデルの違いは

  • 操作パネルが日本語
  • 2色のオリジナルカラー
  • ピアノ音色が多い
  • 名曲セレクション50曲を追加内蔵

操作パネルが日本語

ヤマハは世界的なブランドなので、操作ボタンのパネルが英語表記です。

島村楽器限定モデルは日本専売のため、表記が日本語でわかりやすいです。

2色のオリジナルカラー

ダークアルダー調は、通常モデルのダークローズウッド調よりも優しい茶色です。圧迫感がなく落ち着いた色です。

通常モデルのホワイトアッシュは少し木の色ですが、限定カラーのホワイトウッドは真っ白な木目調です。

ピアノ音色が多い

バロック・クラシカル・ロマンティック・モダンという名だたる作曲家たちが生きた時代のピアノ音色を追加することで、曲の時代背景を感じながら演奏を楽しむことができます。

https://store.shimamura.co.jp/ec/pro/disp/1/mt0099159?sFlg=2より引用

あまり使うことはないかもしれませんが、通常モデルよりもピアノの音色のバリエーションが多いです。

名曲セレクション50曲を追加内蔵

通常モデルに内蔵されている音色デモ曲:21曲、クラシック50選:50曲、レッスン:303曲に加えて、名曲セレクション50曲を内蔵しています。

YAMAHA CLP-745とRoland HP704の違い比較

YAMAHA CLP-745Roland HP704
相場価格242,000円前後203,500円前後
鍵盤グランドタッチ-エス鍵盤、木製(白鍵)、象牙調・黒檀調仕上げ、エスケープメント付きPHA-50鍵盤:ハイブリッド構造(木材×樹脂センターフレーム)、エスケープメント付、象牙調・黒檀調(88鍵)
音源ヤマハ CFXサンプリング、 ベーゼンドルファー インペリアルサンプリングスーパーナチュラル・ピアノ・モデリング音源
最大同時発音数256ピアノ:無制限、その他音色:384
音色数38種類324種類
スピーカーシステム(16 cm + 8 cm)x 2キャビネット+ニアフィールド・スピーカー:12+2.5cm×2(コアキシャル・スピーカー)、スペーシャル・スピーカー:5cm×2
アンプ出力(50 W + 50 W)x 225W×2、5W×2
ペダル3ペダル (ダンパー、ソステヌート、ソフト)プログレッシブ・ダンパー・アクション・ペダル(ダンパー・ペダル:連続検出、ソフト・ペダル:連続検出/機能切替可、ソステヌート・ペダル:機能切替可)
Bluetooth接続有り有り
寸法 (W x D x H)1461 x 459 x 927 mm1377 x 468 x 1113 mm
重量60 kg59.5 kg
カラーバリエーション艶有ブラック、ブラックウッド、ホワイトアッシュ、ダークウォルナット、ローズウッド艶有ブラック、ホワイト、ダークローズウッド、ライトオーク

鍵盤のタイプとタッチ感

YCLP-745は、グランドタッチ-エス鍵盤を搭載。木製鍵盤によるリアルなピアノタッチを再現。

ピアノの先生が最低CLP-745をおすすめする一番の理由がコレです。

一方、HP704は、PHA-50鍵盤を採用し、木製とプラスチックのハイブリッド構造で快適な演奏感を提供しています。

樹脂製ですが、側面には木材を使用して、強度と感触の良さを両立させています。鍵盤の歪みでの不具合はHP704の方が、発生確率がかなり低いです。

音源と音色の違い

CLP-745は、YAMAHAのCFXとBösendorferのサウンドサンプリングを使用。

HP704は、ローランド独自のSuperNATURAL Piano音源を採用。

音色の違いは主観ですが、CLP-745は豊かな響きを持ち、HP704は明瞭でクリアな音色が特徴です。

また音色の種類は、HP704が圧倒的に豊富です。とは言え、ほとんどはピアノの音を使うのはあまり気にしなくて良いでしょう。

最大同時発音数もHP704の方が優れています。CLP745は256ですが、ペダルを使うクラシックの曲でも、気になるレベルではありません。

スピーカーシステムの比較

CLP-745は(50W + 50W)x2、HP704は(2 x 25W + 2 x 5W)を搭載。

音響面での違いは、CLP-745がよりパワフルな出力を持ち、HP704がバランスの良い音響空間を提供しています。

生ピアノのようにしっかり音量が出せるなら、CLP-745が豊かに聞こえます。

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ピアノレッスンに通っているならCLP-745がおすすめ

YAMAHA CLP-745は音も弾き心地も、ヤマハの本物のピアノに近いです。

ピアノ教室の多くは、ヤマハのグランドピアノが使われています。

家とレッスンでの差が少ないことは、レッスンで習ったことの復習に、違和感とストレスなく行えます。

そのため、ピアノレッスンに通っている方、特にお子さんの、自宅練習用ピアノはCLP-745がおすすめです。

Roland HP704は電子楽器メーカーらしい、綺羅びやかな音色が特徴です。好みならこちらを選んでも良いでしょう。

加えて、木製鍵盤は演奏面では有利ですが、稀に乾燥で沿ってしまい、鍵盤が戻らないなど不具合が出る場合があります。

Rolandのハイブリッド鍵盤はその心配が無いので、とにかく安心したいならHP704がおすすめです。

YAMAHA CLP-745はこんなアナタにおすすめ

●通っているピアノレッスンで使っているのはヤマハのピアノなので、音色に差が無いほうが良い

●昔習っていたピアノ教室で、ヤマハのピアノを使っていた

●ヤマハ音楽教室に通っているお子さん

●木製鍵盤のピアノが良いけど、できるだけ安いものが良い

島村楽器
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Roland HP704はこんなアナタにおすすめ

●派手めのピアノの音が好き

●とにかく壊れにくいピアノが良い

●予算は20万円以下で、できるだけ良質な電子ピアノが欲しい

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