電子ピアノとキーボードの違い【後悔しない選び方】

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・電子ピアノとキーボードって何が違うの?
・安いからキーボードで良いかな?
・趣味でこれからピアノを始めてみたい!

というアナタに、楽器屋店員のyamaがそれぞれの違いと選び方を、後悔している人の事例も交えながら解説します。

この記事の結論

・キーボードと電子ピアノは価格差だけの性能差がある
・レッスンに通うなら電子ピアノが圧倒的におすすめ
・どうしても安く始めたいならRoland GO:PIANO88かCASIO CT-S1の2択

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目次

キーボードと電子ピアノの違い

キーボード
電子ピアノ
キーボード電子ピアノ
①:価格安い(1万円から3万円前後)高い(5万円以上)
②:鍵盤の重さ軽い重い
③:表現力平坦強弱がつけやすい
④:音質普通良い
⑤:鍵盤の数61鍵盤以下で少ないピアノと同じ88鍵盤
⑥:音色の数多い少ない
⑦:サイズ・重量小さくて軽い大きくて重い

違い①:価格の違い

キーボードにしようか、電子ピアノにしようか迷う最大の理由は価格ですよね。

キーボードは有名ブランドの物でも1万円くらいから、高くても3万円程度で買えます。電子ピアノは安くても5万円、数十万円のものまであります。

この価格の違いも納得なほど、楽器としての性能も大きく異なります。以下詳しく解説します。

違い②:鍵盤の重さの違い

鍵盤を押す時の重さと戻り方が違います。

わかりやすく言えば、弾きやすさが違います。

キーボードの鍵盤はバネを押して戻すような構造なので、ゲーム機のコントローラーのボタンの様な感覚です。

電子ピアノの鍵盤はシーソーのような構造になっており、生ピアノに近いタッチで演奏が可能です。

重いと書いてありますが力が必要なわけではありません。

キーボードの軽くもバネの反発を感じる鍵盤では、強弱をつける力加減が難しく弾きづらいです。

わたしはキーボードで鍵盤楽器をはじめましたが、少し弾けるようになってから始めてピアノや電子ピアノを触った時点でこっちの方が弾きやすい!と感じました。

違い③:表現力

鍵盤を押す強さで音の強弱が変わります。

数千円のキーボードだとどんな強さで鍵盤を押さえても、音の強弱が変わらないものもあります。

違い④:音質の違い

良いピアノの音の方がテンションが上がって演奏が楽しくなります。音楽や楽器に興味がなくても、弾いていると実感できるでしょう。

キーボードの方が電子音っぽい感じです。

電子ピアノの方が音がリアルで、ヘッドフォンでも没入感が得られます。

違い⑤:鍵盤の数

61鍵盤のキーボード
88鍵盤の電子ピアノ

ピアノは鍵盤が88個あります。電子ピアノは基本的に88鍵盤ありますが、キーボードは61鍵盤かそれ以下で少ないです。

鍵盤が少ないとピアノの楽譜をそのまま弾けないことも珍しくありません。

特にクラシックの曲では88鍵盤は必須。ポップスでもYouTubeでもよくみる、メロディとコードを同時に奏でるピアノソロでも88鍵盤があった方が良いです。

違い⑥:音色の数

電子ピアノはその名の通り”ピアノ”の音色に特化しているものがほとんどです。

キーボードにはピアノのみならず、弦楽器や管楽器、電子音など100種類以上の音色が入っているのも珍しくありません。

ただしピアノの音を使うことがほとんどなので、種類が少ないことがデメリットというほどではないです。いつもの曲を違う楽器の音で弾いたらどうなるかな?と気分転換で弾くのも楽しいですが。

違い⑦:サイズ・重量

キーボードは小さくて軽いです。部屋に置くにも邪魔にならず片付けも楽ちんです。

電子ピアノはスタンド一体型だと大きく場所を取りますが、鍵盤部だけのものもあります。

メリットとデメリットまとめ

上記の違いをメリット・デメリットで一覧にするとこんな感じです。

キーボード電子ピアノ
メリット●値段が安い
●小さく軽い
●ピアノに近いタッチで弾きやすい
●音が良い
デメリット●タッチ悪く弾きづらい
●音質が悪い
●鍵盤数が少ない
●値段が高い
●大きく重い
 

とにかくお伝えしたいのは、キーボードは鍵盤がバネで戻ってくるので弾きづらい→上達が遅くなってしまう。ということです。

安さだけに惹かれてキーボードを買って、ピアノの練習をしようとすると結局長続きしないなんてことも。

キーボードと電子ピアノどっちが良い?

乱暴に例えてみます。ピアノが普通自動車だとすると、電子ピアノは軽自動車、キーボードは原動機付自転車くらいの違いです。

電子ピアノ(軽自動車)はピアノ(普通自動車)と全く同じではありませんが、おおよその使用目的は満たしています。単純に劣っているというわけではなく、電子ピアノならではの便利機能(軽自動車の方が小回りが効く)というメリットもあります。

一方、電子ピアノ(軽自動車)とキーボード(原付)は鍵盤楽器(移動手段)という意味では同じですが、ピアノと同じ曲が弾ける電子ピアノ(屋根があって複数人数と荷物が乗せられる軽自動車)と異なり、鍵盤が足りず弾けない曲があったり、弾きにくい鍵盤楽器なのがキーボード(1人専用で天候に左右され高速道路も乗れない原付、交通ルールもだいたい共通だけどちょっと違うこともある)です。

そしてほとんどの原付を乗る人は最終的には自動車に乗りたくなるでしょう。キーボードの圧倒的なメリットはズバリ”安さ”です。

キーボードを買って後悔している人

・バネの鍵盤が弾きづらいのがストレスで、練習が楽しめず上達しない
・弾きたい曲の楽譜を買ったのに、鍵盤が足りなくて弾けなかった
・キーボードの感覚と違うので家で練習したことが、教室のピアノでは弾けない

いずれもピアノの代わりになると思って買ったのに、不満点が目立って感じるということです。

そしてキーボードを選んだ理由のほとんどが、”安いから”です。

楽しめずに上達もせず辞めてしまう、それこそ安物買いの銭失いです。

逆に電子ピアノを買って、「キーボードにすれば良かった・・・」という後悔をしている人はほとんどいないでしょう。例えばバンド始めたから持ち運び用の楽器をもう一つ買わないといけない。とかでしょうか。

ピアノを弾けるようになりたいなら電子ピアノがおすすめ

”ピアノが弾けるようになりたい”という目的なら電子ピアノでも安い部類の5万円程度のものをおすすめします。

良い楽器で楽しく続けられれば、5万円で生涯の趣味が手に入ればむしろ安いくらいです。

楽譜やレッスンなどかけようと思えばいくらでもかけられますが、他の趣味と違って必ず発生するような追加の維持費や消耗品それほど多くありません。

CASIO PX-S1100は人気かつおすすめできる、最安クラスの電子ピアノです。

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それでもなるべく安いキーボードが良いならこの2機種

それでも高いと感じる、ピアノを趣味にできるか試してみたいアナタにおすすめのキーボードは88鍵盤あるRolandのGO:PIANO88と、61鍵盤のCASIO CT-S1です。

余計な機能がなくキーボードの中でも奥行きもコンパクトで、鍵盤ひとつひとつのサイズもピアノに近く、慣れてから電子ピアノに買い換えても他の安いキーボードに比べて違和感なく演奏できます。

この2機種以外の安いキーボードはピアノの代わりとしては余計な機能が多く、無駄に大きかったりするのでおすすめしません。

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